こんにちは、キノ子です。
発達障害の長女ピノ子の育児にヘトヘトになりつつ、たまに見せてくれる笑顔に癒されてなんとか毎日生活しています。
今回はピノ子の逃走癖について書きたいと思います。
ピノ子も5歳になり少しだけですが止まって待つことができるようになりました。しかし元々多動傾向もあり、じっとしていることが大の苦手。2、3歳のときはとにかく手を離すと逃走していました。視覚優位なので、何か気になる物が目に入ると飛びついてしまいます。(今でも、手をつないでお散歩していても、道端の草木やフェンス、すれ違う人を突然触ってしまうこともあります。。)
今思えばあの頃は大変だったな~と思います。自宅に着いて自転車からピノ子を降ろしたときに一瞬でも手を離すと自宅と逆方向に走り出してしまうことが日常茶飯事でした。自宅の前の道路が幸い車通りもほぼなく、広めな道ではあるのですが、ピノ子は走り出したらとにかく止まらない。そして無駄に足が速い……。まったく振り返ることなくどこまでも全力疾走するピノ子。
ヘトヘトな状態で帰宅した後に、逃げ出すピノ子を全力で追いかけるのはなかなかしんどいものです。私の鈍足では本気を出さないと追いつけず、やっと追いついた地点から抵抗して泣きわめくピノ子を自宅に引き戻すのでさらにぐったり。
この時期は帰宅時の逃走(全力疾走)がこだわりになっていたのだと思います。自宅前が比較的安全とはいえ別の場所でやってしまうとやはり危険です。療育先の先生にも相談し、早期解決を図るように言われました。
とにかくその問題行動(逃走)をさせないことが重要だと言われました。一度走り切った後に「ダメだよ」と叱ったとしても自閉症の子どもには理解が難しいそうです。
そこでとにかく自転車から降ろした際に握った手を緩めない、逃走させないためにピノ子を最後に自転車から降ろすことにしました。通常、安全のために自転車は子どもを最初に降ろすのが良いといわれますが、我が家の場合はその順番では逃走の恐れがあるので、自転車を倒れないように固定するスタンドを購入して、ピノ子を最後に降ろすようにしました。スタンドがあっても絶対に倒れないとは言えないので、とにかく素早く荷物を降ろすなど気をつけてはいました。
逃走のきっかけをつぶし、手を引いて玄関に入ると、ピノ子は自宅と反対側に走りたいので癇癪を起こすことも多々ありました。家に入りたがるように大好きなアンパンマンのオープニングの歌を流して家に誘導したことも……。
このような対策をしばらく続けていると、徐々に自宅前で全力のダッシュで逃走することはなくなりました。その後療育先や園などでつないだ手を振り払って、違う教室に突入するなど様々な逃走を続けてはいますが、最近は待つ、止まることがある程度できるようになったおかげで逃走頻度も減っています。年齢に伴った成長もあるのかなと思いますが、手をつないでの親子でのお散歩や気を付けの姿勢で待つ練習など日々の療育の積み重ねの効果もあるように感じます。
今後、成長してますます体が大きくなったときに逃走されてしまうと、さらに老化した私では全力疾走しても追いつけないと思います。(今でもすでにあやしい……。)数年後、ピノ子がどのようになっているのか今はまだ想像できませんが、まずは運動を始めて、体力づくりをしないといけないな~と思う日々です。