発達障害の子どもを持つ親向けの本、おすすめ6冊!【実体験から紹介】

発達障害児を持つ親が読むべきおすすめの本は?【実際の経験から6冊を紹介】
ケンサク

ケンサク

はじめまして、ケンサクといいます。
知的障害を伴う自閉症の娘(ピノ子)への療育に奮闘中の父親です。

ー主な経験ー
■療育
◎前職で児童発達支援事業立ち上げに携わる
◎約10の療育(児童発達支援事業所)を体験
■出生前診断・臍帯血(※妻)
◎3人目の妊娠にて新型出生前診断(NIPT)
◎2人目・3人目の出産にて臍帯血を保管
■教材
◎学校教材の編集・制作経験(約7年)
◎発達障害児に役立つ教材の分析

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発達障害のお子さんや、成長がゆっくりなお子さんを育てる親御さんへ。
今後、より子どもの成長を促していくにあたって、様々な知識を身につけておく必要があります。この記事では、発達障害の娘を育てる私の経験から、読んでおくべき本のおすすめ6冊をご紹介。
どの本も発達障害の理解や療育のヒントになるものですので、手に取って読んでいただくことをおすすめします。

この記事を読んでわかること
  • 発達障害のお子さんや、成長がゆっくりなお子さんを育てるうえで読んでおきたい本

この記事を読めば、「知識全般」「食事面」「制度面」で知っておきたい情報がまとまった本がわかります。
実際に発達障害の娘を育てる私たち夫婦が「読んでおいてよかった」という本を紹介していますので、ぜひ参考にしてください!

※本記事にはプロモーションが含まれています。

発達障害の子どもを持つ親向けの本《知識全般》

発達障害の子どもを持つ親向けの本《知識全般》

まず、知識全般を身につけるにあたって、おすすめ3冊をご紹介します。

『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』

概要

ABA(応用行動分析)を利用した、親からの適切な「言葉かけ」の方法を、日常生活にすぐ取り入れられる療育方法として紹介。具体的な事例や会話例をイラストを交えながら、子どもの自己肯定感や自立心を育てるためのコツやポイントをわかりやすく解説しています。

考え方を要約すると、以下のようになります。

  • 発達障害の子どもは言葉や態度に敏感に反応するので、親は子どもの良いところを見つけてほめたり、子どもの気持ちを受け止めたり、子どもの考えや意見を尊重したりすることが大切です。
  • 発達障害の子どもは自分のできないことや苦手なことに対してネガティブな思い込みをすることも。
    そのため、親は子どものできないことを責めたりせずに、できることや得意なことを伸ばしたり、苦手なことに挑戦することを応援するのも大切です。
  • 自分で物事を決めたり行動したりすることに不安や抵抗を感じる子どもには、親が子どもに選択肢を与えたり、自分で考えさせたり、自分でやらせたりするのが効果的
  • 自分の感情や欲求をコントロールするのが難しい場合は、親は子どもの感情や欲求を否定したり抑圧したりせずに、適切な表現方法や対処方法を教えたり、ルールや約束を守らせたりすることが大切です。

本を読んだ所感など(『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』)

私なりにすごくざっくり解釈すれば、「何事もポジティブに考え、たくさん褒めて親子の信頼関係を深めよう」ということなのかと思います(繰り返しになりますが、私なりの主観です)。

「どんな些細なことでも、できたことに対しては褒めてあげる」「できない課題には手助けしてあげて達成まで導く」「必ず成功体験で終わらせる」といった働きかけの方法は、私の娘のピノ子にも日々実践しています。確かに、これらがうまくできているときはピノ子の状態がよいことが多いので、その点では効果を実感しています。

その他、特に参考になったのは、とにかく指示を具体的にすることです。「ちゃんと片づけて」ではなく「ボールを箱に入れよう」といった具合です。私もついつい前者のような抽象的な声かけをしていたのですが、後者のように具体的にしたことで指示が通りやすくなった印象です。

また、本書では親子のコミュニケーションをはかるうえで効果的な遊び方についても丁寧に解説されています。発達障害の子どもを抱える親御さんは、是非持っておいた方がよい1冊だと思います。

*本の詳細はこちら→『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ

『子ども理解からはじめる感覚統合遊び 保育者と作業療法士のコラボレーション』

概要

感覚統合(外界から受け取った情報を脳で処理し、適切な行動につなげる能力)の視点から、子どもの気になる行動を分析し、感覚統合の発達を促す遊びや環境設定の方法を紹介しています。

子どもの気になる行動を10タイプに分類し、それぞれのタイプについてその行動の理由、支援の方向性なども具体的に解説。イラストもたっぷりで、非常に読みやすくわかりやすいのでおすすめです。

*こちらについては以下の記事で詳しく紹介していますので、よろしければご覧ください。結論、この本も持っておいた方がよい1冊かと思います。

*本の詳細はこちら→『子ども理解からはじめる感覚統合遊び 保育者と作業療法士のコラボレーション

『薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方』

概要

「発達障害は左右の脳のつながりが不十分なために起こる」という考え方をもとに、その状態を改善するための「ブレインバランスプログラム」について解説された本です。

薬を一切使わず、「感覚運動エクササイズ」(視覚、聴覚、触覚などの感覚系と、筋肉や関節などの運動系のバランスをとるための運動)や「神経学業アセスメント」(記憶力や集中力などの認知機能と、読み書きや計算などの学習能力のバランスをとるための活動)、食事療法の3つの分野についてのプログラムを行います。

本を読んだ所感など(『薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方』)

アメリカ人ドクターが書かれた全447ページという厚い本で、内容は(私にとっては)結構難しめでした。。とはいえ、日本の書籍ではあまり書かれることのない内容(発達障害の原因、脳のバランスチェック、大胆な食事療法など)まで盛り込まれていますので、すごく勉強になったのも事実です。

右脳が弱いのか、左脳が弱いのかをチェック項目から測定し、弱い方の脳に対して有効なエクササイズやアセスメントを実施するのですが、おそらく未就学児やピノ子のような発達段階(中度知的障害を伴う自閉症)の子どもには少し早いのかなあ……という印象です(すでに就学されているお子さんがいる親御さんにはおすすめです)。

ちなみに、私たち夫婦がこの本を購入したのはピノ子が3歳半くらいだったのですが、チェックについてはこの段階でもある程度行うことができました(ちなみに右脳が弱いとのことでした)。

具体的な療育方法以外にも、発達障害の考え方についても独自に言及されていますので、こちらも1つの知識として入れておくのはよいと思います。

*本の詳細はこちら→『薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方

発達障害の子どもを持つ親向けの本《食事面》

発達障害の子どもを持つ親向けの本《食事面》

次に、食事面の知識を身につけるにあたって、おすすめの2冊をご紹介します。

『食事でよくなる!子供の発達障害』

概要

子どもの発達障害はたんぱく質や鉄分不足が関係しているので、それを食事で改善する方法について解説した本です。具体的な食事レシピや、発達障害を食事で改善させた体験者の手記も掲載されています。

本を読んだ所感など(『食事でよくなる!子供の発達障害』)

一言で言えば、「『高たんぱく・低糖質+鉄』の栄養療法を実践しましょう」ということになるかと思います。著者のともだ先生のお子さんも不安障害を抱えられていたそうなのですが、食事を改善することで症状もかなり改善されたとのことです。

実際ピノ子も2~3歳くらいのときは、パンをはじめとして炭水化物中心の食事が多かったのですが……「高たんぱく・低糖質+鉄」の食事に切り替えた後は、癇癪や問題行動などが少しずつ減ってきたように感じました。また、それまでやや肥満気味だった体型も引き締まり、運動能力も向上したという印象です。

150ページほどで、写真・表・イラストなども多いのですぐに読めてしまうと思います。「とりあえず食事療法についてざっと頭に入れておきたい」という場合にはおすすめです。

*本の詳細はこちら→『食事でよくなる! 子供の発達障害

『発達障害にクスリはいらない』

概要

「発達障害は脳だけの障害ではなく、全身の問題であり、その本質は代謝障害」であるという考え方をもとに、その代謝を阻害する「炎症」「有害物質」「栄養不足」「ストレス」に着目。それらを解消するための食事療法や療育、さらには発達障害のメカニズムまで丁寧に解説されています。

さらに、具体的な食事のレシピや改善した発達障害の事例なども数多く紹介されており、充実した内容です。

本を読んだ所感など(『発達障害にクスリはいらない』)

前提として、決して薬を否定しているわけではなく、「薬を使う前に」または「薬を使っていても」できることはあるという考え方です。

食事療法については、先に紹介した食事でよくなる! 子供の発達障害の考え方に近いものがあると思いますが、こちらは低糖質はもちろん、グルテンや牛乳、人工甘味料や着色料などにも注視しており、さらに徹底されているといった印象です。

我が家(ピノ子)の話で言えば、ここまで徹底的にやるというのがあまり現実的ではなく……「できる限り健康的でバランスの良い食事をする」というのに落ち着いたのが正直なところです。。一時期は、グルテンをすべて排除したり、ほぼすべての食事をオーガニックにしたり……色々やってみたのですが、やはり続きませんでした。。

とはいえ、考え方として知っておくのはすごく大事ですし、「ウチは徹底的にやれる!」というご家庭にはすごく向いていると思います。

*本の詳細はこちら→『発達障害にクスリはいらない

ちなみに、我が家ではピノ子の朝食に「BASE FOOD(ベースフード)」という小麦全粒粉を使用した、高たんぱく・低糖質のパンなどを取り入れています。ビタミン・ミネラルも豊富で、これを始めてから栄養バランスがかなりよくなり、前述したようにピノ子の状態もよくなってきたと感じています。

3歳未満のお子さんにはゆでたりといった調理も必要(1歳未満には食べさせない)ですが、3歳以上のお子さんにはそのまま食べさせられるのでおすすめです。

発達障害の子どもを持つ親向けの本《制度面》

発達障害の子どもを持つ親向けの本《制度面》

最後に、制度面の知識を身につけるにあたって、おすすめの1冊をご紹介します。

『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』

概要

障害があることで利用できる福祉サービス、公的な支援策、経済的なサポート制度などを、障害者本人の年代やシーンごとに紹介。就学前から就学後、就職、親が亡くなったあとについてもわかりやすく解説されています。

本を読んだ所感など(『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて』)

「こういうわかりやすい情報は、役所からも是非教えてほしい」と思った一冊です(笑)もちろん、今はネットを使えばある程度の情報はすべて調べることができますが、「子どもの発達が不安だけどどうすればよい?」「発達障害と診断された我が子の将来は?」「お金のやりくりは?」などといった疑問を解決してくれるのが本書でした。

現時点で特に役立ったのが、障害者手帳を持つことで受けられるサービスについて。「特別児童扶養手当」や「障害児福祉手当」など、役所では全然教えてもらえなかったのですが……たまたまこの本を読んだことで知り、1年遅れで申請することができました(結構な金額なので大きいですよね)。。

すでに色々情報を仕入れている方であればご存知のことが多いのかもしれませんが、そうではない方なら必ず読んでおきたい1冊かと思います。

*本の詳細はこちら→『障害のある子が将来にわたって受けられるサービスのすべて

まとめ

以上、発達障害の理解や療育に活かせる本についてご紹介しました。

具体的な療育方法や食事療法、福祉制度などの様々な情報や知識を取り入れて実践してみることで、少しでもお子さんが成長するきっかけになれば幸いです(私自身もこの記事を書くにあたって本を再度読み直し、また療育がんばろうと思うことができました)。

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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