「保育園で加配をすすめられてしまった」「加配をすすめられたということは発達障害なのかな……」とお悩みの親御さんへ。ショックを受けられているかもしれませんが、それだけでは必ずしもお子さんが発達障害とは言えませんし、むしろ加配がつくことによるメリットもあります。この記事では、実際に加配をつけて保育園を過ごした娘の経験をもとに、保育園での加配について書いていきたいと思います。
目次
保育園で加配をすすめられてショック……【自閉症の娘の場合】
自閉症の娘に加配がついた経緯
私の娘のピノ子は1歳から保育園に通っていましたが、1歳半検診で引っかかってしまい(そもそもこれがショックでしたが……)、2歳から自治体の療育機関で言語療法や作業療法などを受けたり、発達相談員の方にお話を聞いてもらっていました。その中で「加配」の存在を知り、3歳になる学年(2歳児クラス)から保育園にお願いして加配をつけていただくことにしました。
なので、ピノ子の場合は加配を保育園にすすめられたわけではありませんでした。自分たちからお願いしたのは、加配がついたほうがむしろメリットが多いと判断していたからです。それについては後ほど解説します。
そもそも加配とは?
加配とは、保育園などで集団生活への参加が難しい子どもをサポートするために、通常の職員数に加えて配置される先生のことです。子どもが安心して過ごせるような環境づくりや保護者との密なやりとり、さらに、園によっては個別の支援計画の作成や、子どものコミュニケーション能力・社会性を育むための支援なども行われます。
このような支援を通じて、発達の遅れが気になる子どもがより良い環境で保育を受けられるようになることが、加配をつける目的です。
加配がつく子=発達障害?
加配がつく子どもの特徴(自閉症の娘の場合)
加配がついた当時のピノ子(2歳半くらい)は、次のような特性がありました。
- 無発語(言語理解もままならない)
- お友達に興味がない(自分の要求を通すために、大人には関わろうとする)
- 身辺自立ができていない(食事、着替え、トイレなどは補助が必要)
- じっとしていられない(椅子に座っていられない)
- 気に入らないことがあると癇癪を起こす
- 指示に従えない
この状況で保育園生活を送るのは厳しいと思っていましたが……保育園側から加配の打診を受けることはありませんでした(そのときのクラスの状況、保育園の方針・体制などにも関係するのでしょうが……)。ちなみに、1つ上の学年でもピノ子と同様に加配がついているお子さんがいましたが、その子は発達障害ではなく、発達が遅い子だったようです。
加配をすすめられることはやはりショックかもしれませんが、上述のように加配がつく(すすめられる)子が必ずしも発達障害というわけではないので、「早いうちから加配についてもらえる」とプラスに考えるようにしましょう。加配のメリットについては次の項で解説します。
加配をつけるには専門家による診断が必要?
結論、自治体や保育園によって異なるようです。ピノ子の場合は私立保育園でしたが、診断書が必要とのことで、かかりつけの小児科の先生に書いてもらいました。簡単な問診や診察はしてもらったのですが、上記のようにピノ子の場合はどう考えても手がかかる子だったのもあってか、すぐにいただくことができました……(苦笑)
加配の支援内容【自閉症の娘の実体験】
加配の具体的な支援内容
ピノ子の場合は、主に次のようなサポートをしていただきました。
- 基本的に常時付き添いでサポート
- 他のお友達が関わろうとしてくれたら、できるだけ受け入れられるようにサポート
- 一人遊びだけでなく、無理のない範囲で集団にも入れるようにサポート
- 食事・着替え・トイレなどのサポート
- その他、危険な行動をとらないようにサポート
改めて書き出してみると、よくここまでやっていただいたなあ……としみじみ思います。。
ピノ子の場合はできないことが多いのですが、特にコミュニケーションがほとんどとれていなかったので、そこのサポートをしてくれたのは本当に大きかったです。「ピノ子ちゃん、遊ぼう!」と言われたとしてもピノ子一人ではどうすることもできませんが、加配の先生が「じゃあ一緒に遊ぼう!」とピノ子にもそのお友達にも声掛けをして、さらに一緒に遊べるようフォローしてくれました。
そのかいもあってか、本当に少しではありますが、ピノ子がほかのお友達と遊んでいるときに楽しそうにする場面が増えたという話を聞きました。
また、トイレについても当時はオムツで漏らしてしまうことがほとんどでしたが、加配の先生からの提案でトレーニングパンツを導入することとなり、オムツはとれないまでもトイレでおしっこができるようになりました。
加配のメリット
お子さんの成長度合いにもよるとは思いますが、ピノ子の実体験も含めて加配のメリットをまとめると、次のようになります。
- 集団行動に参加できるようになる(社会性の向上)
- 身辺自立を促してもらえる
- 安心して保育園に通園できる(お友達とのトラブル、その他危険な行動が減る)
加配をすすめられてショック……という親御さんも、あまりネガティブに考えずに、むしろお子さんの成長につながるメリットが多いので、プラスに捉えるべきかと思います……!
加配がついた後の保育園の体制【私たちの実体験】
ここまでは、加配をつけられた子どもにどんなメリットがあるかをご紹介してきました。それ以外で、私たち親へのサポート体制にも少し変化が見られました。
たとえば、担任の先生や加配の先生とのやりとりが増えたことです。連絡ノートを使って困りごとや今日あったことの共有をするのはもちろん、定期的な面談以外にもお話しする機会を設けていただくなど、かなり手厚くサポートしてもらいました。
日々のピノ子の様子を可能な限り丁寧に教えてもらえたので、私たち親も「加配がついているからいいや」ではなく、「がんばろう!」という気持ちになることができました。
さらに、親のメンタル面もすごく気を遣っていただき……ことあるごとに「あまり無理しないでくださいね」というような温かい言葉をかけていただきました(主に妻に対してで、私にはあまりなかったのですが……)。今思えば、本当に恵まれた保育園だったなあと実感しています。
もちろん、保育園によっては加配をつけられるかどうかは不確定要素でしょうし、ピノ子のように診断が出ている子どもは受け入れてもらえないところもあるかと。。そういった場合は、療育を検討してみるのもよいと思います。以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらもご覧ください。
まとめ
今回は、私の娘のピノ子が加配を受けた実体験をもとに、そのメリットを中心にご紹介しました。加配をすすめられてしまうとショックを受ける親御さんも多いかと思いますが、実際にはお子さんの成長につながる大きなメリットがあるので、むしろ前向きに考えて受け入れていただくのがよいと思います。
むしろ、早めに取り組めば取り組むほど効果は出やすいので、加配をつけてもらえる体制なのであれば、ぜひ活用してみてください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。