「一歳半になる子どもの成長がゆっくりで不安……」「一歳半の時点で発達障害のサインはあるのかな?」といった親御さんへ。
実際に発達障害の子どもを育てる私たち夫婦の実体験などから、発達障害の場合はどのような傾向があるのかをご紹介します。
そのうえで、今後どのような対策をとるべきかまで紹介しますので、参考にしてみてください。
- 発達障害をかかえる子どもの、一歳半時点での傾向(サイン)
- 今後とるべき対策について【早期療育がカギ】
この記事を読めば、一歳半のお子さんの発達段階で注意すべきポイントがわかります。
発達障害の娘を育てる私たち夫婦の実体験から、成長を促す方法(早期療育)についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
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目次
一歳半でも発達障害のサインはある?
結論、一歳半の時点では発達障害かどうかを断定するのは困難ですし、「これをしていたら発達障害」というような明確なサインはありません。
しかし、あくまで個人差はあるものの、「一般的にこういう傾向(サイン)があると注意が必要」というのは、私の娘のピノ子が発達障害であることからも言えるでしょう。ピノ子の一歳半時点での発達段階は次のとおりです。
- 発語がない、言語理解がない
- 名前を呼んでも振り向かない
- 指差しがない
- 要求はクレーン(大人の手を引っ張ることで自分の要求を伝えること)
- じっとしていられない
- 癇癪が多い
- 歩くのが苦手
- 目が合わない
- 車のおもちゃや自転車のタイヤなどを回して遊ぶ
- 同年代のお友だちに興味がない
細かいことを挙げるとまだまだありそうですが……これだけでも結構ありますね。。ピノ子の場合は、一歳半検診の項目もほとんど引っかかっていました。。
大きくまとめると、発達障害がある場合の一歳半のお子さんは、次のような傾向があります。
言語発達の遅れ
一歳半の定型発達の子どもは、単語を理解し、「ママ」「パパ」などの基本的な言葉を発する能力が発達しています。特定の言葉や表現が理解でき、親や他人とのコミュニケーションが増えてきます。
もし発達障害である場合、言葉の理解や発語がないという、言語発達の遅れが見られます。普段のコミュニケーションで言葉の使用がほとんどない、名前を呼んでも振り向かない、クレーン現象が見られることなどがサインとして考えられます。
コミュニケーションスキルの不足
一歳半の時期は大人やお友だちとの関わりを楽しむことが通常ですが、発達障害の場合、目を合わせることが難しい、感情の表現が乏しい(喜怒哀楽があまりない)など、コミュニケーションに不足が見られることがあります。
感覚・感情の問題
車のおもちゃや自転車のタイヤなどを回して遊ぶなど、独特な感覚処理をする傾向があります。感覚過敏や感覚鈍麻が見られることも。また、泣き始めたらずっと泣いていたり、癇癪が多いなど、感情のコントロールが難しい傾向もあります。
一歳半の定型発達は?そもそも発達障害とは?
一歳半の定型発達は?
参考までに、定型発達の子どもの発達段階の目安についても、簡単に紹介しておきます。
- 歩行が安定する
- 基本的な言語理解が進む
- 独立した行動や好奇心が芽生える
- 親子関係が発展する
これらは一部の目安ではありますが、上述した私の娘のピノ子の傾向とはだいぶ違いがあることがわかります。とはいえ、子どもの発達にはもちろん個別差があり、一概に同じペースで進むわけではありませんので、あくまで参考程度にご覧いただければと思います。
そもそも発達障害とは?
しかし、我が子の成長が遅いというのは当然気になるものです。。
そもそも「発達障害」は、言語、コミュニケーションスキル、感覚処理などが通常よりも遅れるか、ほとんど発達していない状態であることを指します。度合いや特性は子どもによって様々ですが、日常生活に支障をきたす場合も多々あります。
一歳半の段階で発達障害が疑われる場合、その予兆として上記のような特徴が現れる可能性があるということです。
もし今の時点で気になるようであれば、早めに「療育」を検討することをおすすめします。実際に私の娘のピノ子も、早期療育で大きく成長を促せたと思っています。
ピノ子の早期療育の実体験については、次から紹介していきます。
不安に感じたら早めの療育を【自閉症の娘の場合】
もし不安に感じたら、とにかく早めの療育がおすすめです。ピノ子も2歳から療育に通い始めて、確かな成長が見られました。
療育とは?
そもそも療育とは、障害のある子どもの成長・発達を促し、将来的には自立して生活できるように支援する取り組みのこと。また、そういった施設(事業所)そのものを療育と呼ぶことも多いです。
私の娘のピノ子の場合は、ST(言語療法:読み・書き、聞く・話すなどの言葉全般のトレーニング)やOT(作業療法:遊びを中心とした作業活動)の要素を含んだ自治体の療育に、2歳から週1回程度通い始めました。
上述したように、一歳半の時点ではできないことだらけだったので……自治体の発達相談員の方に相談したところ、2歳からこの療育に行くことをおすすめされました。
療育の内容
具体的には、週に1回2時間で、親子で参加するものでした。集団療育で、同じ月齢のお友達(8人くらい)と一緒に行いました。
基本的な流れは、まず最初にトランポリンや平均台、ジャングルジムなどの遊具を使って体を動かして自由に遊びます。その後、親子で手をつないで皆で輪になって行進したり、ダンスをしたりします。
そして、最後は椅子に座って先生の手遊び歌などを聞く、というのが大まかな流れです。週によっては教室の外にお散歩に行くこともありましたが、基本的には体を動かしてから、最後は椅子に座っての活動という流れでした。
療育を受け始めたときの様子
もちろん、ピノ子は最初から上記の活動をしっかりこなせていたわけではありません。
多動傾向のあるピノ子は、体を動かす遊びの時間に教室をひたすら走り回るので、親の私たちは常に追いかけまわしていました。。他のお友達の遊具を奪ったり、順番を無視したりとやりたい放題なのです。。
興味のないダンスの時間になると、泣いて暴れて逃走しようとするため、これも捕獲する必要があり……椅子に座って先生のお歌やお話を聞く時間ももう耐えられません。。
帰るときも泣いて暴れまわり、逃走し……まあ大変でした。。
療育の効果
しかし、1年間がんばって通い続けたこともあり、次のような成長が見られました。
- 活動に楽しく参加できるようになった
- 椅子に座っていられる時間が長くなった
- 切り替えができるようになった
「その程度なの?」と思われてしまうかもしれませんが、上述したようにそもそも活動にまともに参加できていなかったピノ子からすれば、本当に大きな成長だったのです。
すぐに立ち回ることも減り、椅子に座って話を聞ける時間も長くなりましたし、活動内容が変わるときや帰宅の際も癇癪を起こさずに切り替えることができるようになりました。
上記の早期療育のメリットは、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。一歳半の時点でも、もし不安を感じたら早めの療育を検討しましょう。
一歳半からの療育も可能【おすすめの療育あり】
早期療育の重要性についてはご紹介したとおりですが、おそらく一歳半の段階で自治体の発達支援員などに相談しても「今は様子を見ましょう」「2歳になったら療育を検討しましょう」で終わるケースがほとんどかと思います。。
しかし、発達障害であるピノ子を育ててきた経験からすると、「一歳半からでも療育を受けておくべきだったのでは……」と思うこともあります。
2歳からでも悪いとは言いませんが、その2歳になるまでの待機期間が本当にもったいないなあというのが正直な感想です。。
一歳半からでも通える療育
そこでおすすめするのが、一歳半からでも通える民間の療育。ピノ子が現在も通っているLITALICO(リタリコジュニア)であれば、すぐに通室することが可能です。
LITALICO(リタリコジュニア)
指導実績20,000人以上・全国100教室以上の業界トップクラスの実績を誇る、発達障害・学習障害の子ども向けに療育・発達支援を行っている教室です。
この内、「パーソナルコース」であれば1歳も対象なので、一歳半からでも通室可能です。子どもの特性に合わせてオーダーメイドの療育プランを構築し、経験豊富な先生からの療育を受けることができます。
一般の療育では通所受給者証(療育を利用するために必要な、市区町村から交付される証明書)を使用することで、費用を1割程度の負担に抑えることができますが、それができないのが唯一のデメリット。費用は実費負担となります。
一方で、受給者証が不要なので、申し込み後すぐに通室できるのは大きなメリット。受給者証の取得にはそれなりに手間もかかり、発行には1ヶ月程度かかります。また、一歳半だとまだ受給者証が取得できないという可能性もあるため、確実に・すぐに通室できるのは大変魅力です。
\オーダーメイドの個別指導/
おすすめのパーソナルコースを紹介
LITALICO(リタリコジュニア)については、実際に通室したピノ子の様子なども踏まえて以下の記事で詳しく紹介しています。
そこまで心配でなければ、家庭での療育を
もし、「お金を払って療育に行かせるほど心配はしていない」という場合は、受給者証を取得してから療育に通ってもいいでしょうし、家庭療育でも十分でしょう。
一歳半からの家庭での療育は様々考えられますが、私の経験上は以下の2つに取り組んでいただくのがよいかと思います。
- おもちゃや絵本を活用して成長を促す
- 食事を見直す
おもちゃや絵本の活用
そこまで心配していないという場合は、おもちゃで遊ばせたり、絵本の読み聞かせを効果的に行うだけでも成長を促せるのでおすすめです。
ただし、成長が遅い子であったり、もし発達障害であった場合には、「なかなかおもちゃで遊べない」といったケースもあるかもしれません。
無論、発達障害のピノ子もなかなかおもちゃで遊べませんでした。。
お子さんの成長や特性に合わせておもちゃを選んであげる必要がありますし、はじめのうちは私たち親が適切に関わってあげる必要もあるでしょう。おすすめのおもちゃや、おもちゃの選び方・遊び方などは以下の記事で詳しく紹介しています。
食事を見直す
自閉症などの発達障害の子どもには、冒頭で述べたように成長が遅かったり、癇癪が多いなどの困りごとがあるケースが多いです。その原因として「食事」も考えられます。
たんぱく質や鉄分、ビタミンやミネラルなど、積極的にとるべき必要な栄養が足りていなかったり、反対に、注意が必要な小麦製品や加工食品などを多くとってしまうことで、困りごとにつながってしまうという考え方もあります。
これらの食事を見直す「食事療法」については、以下の記事で詳しく紹介しています。一歳半の時点では少し早いかもしれませんが、今のうちからできることをやるという意味では、重要なことかと思います。気になる方はご覧ください。
まとめ【お子さんの将来を考えた選択を】
一歳半の時点で発達障害かどうかを判断することはできませんが、ご紹介したように注意すべきサイン(傾向)はあります。その傾向に当てはまる場合は、早めの療育に取り組んでいただくのがおすすめです。
心配な方は、一歳半からでも利用できるLITALICO(リタリコジュニア)など、できるだけ早く最適な療育をお子さんに提供してあげましょう。「そんなに心配していない」という方は、まずは家庭でもできる療育(おもちゃを使った遊びや食事療法など)から取り組んでみてください。
なお、療育は発達障害の子どもだけでなく、健常のお子さんにも効果があります。健常児だったとしても、そうでなかったとしても、療育はお子さんの発達を大きくサポートできます。ピノ子も確かな成長が見られましたので、少しでも早いうちから療育を行うことをおすすめします。
一歳半の段階でどのような環境を提供するかで、お子さんの成長は大きく変わってくるでしょう。後悔のないよう、親御さんが考える最適な選択をするのが大切です。
お子さんの将来を考えて、とにかく早いうちから行動に移していただければと思います。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
- LITALICO(リタリコジュニア):
業界トップクラスの実績を誇る療育。実費負担にはなりますが、パーソナルコースであれば一歳半からすぐに通室可能。経験豊富な先生から、お子さんの特性に合わせたオーダーメイドの療育を受けることができます。
>>リタリコジュニア公式HPはこちら