「発達障害の子どもの体がぐにゃぐにゃで困っている」「そもそも何でこんなにぐにゃぐにゃなんだろう……」とお悩みの親御さんへ。
私の娘のピノ子も発達障害で体幹が弱く、それによって色々な困りごとがありましたが、工夫して療育に取り組むことで今ではある程度改善することができました。
今回はそんな実体験をもとに、体幹を鍛える方法を中心にご紹介します。
- 発達障害児の体がぐにゃぐにゃな理由
- 体幹を鍛える方法
- 体幹を鍛えるのにおすすめの療育
この記事を読めば、発達障害の子の体幹を鍛える方法がわかります。
体がぐにゃぐにゃだった娘の体幹が改善した、具体的な方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
※本記事にはプロモーションが含まれています。
目次
発達障害児の体は何故ぐにゃぐにゃ?
お子さんが発達障害で、「体がぐにゃぐにゃしているなあ」と感じている場合、次のような課題をかかえているのではないでしょうか。
- 椅子に座り続けるのが苦手
- 転びやすく、転んだときに手が出ない
- 立ったままじっとしていられない
- 遊んでいてもすぐに疲れてしまう
書籍『子ども理解からはじめる感覚統合遊び 保育者と作業療法士のコラボレーション』では、発達障害の子どもは、姿勢を保ったり身体をしっかり支えたりするために必要な感覚情報(「前庭覚」と「固有受容覚」)が脳に届きにくいことが、体がぐにゃぐにゃしてしまう原因としています。
その結果、姿勢が徐々に崩れていってしまったり、椅子に座ったり立ったまま姿勢を保てないといった傾向が見られてしまうのです。
発達障害である、私の娘のピノ子もまさにそうで、療育を始める前は上記の項目のほぼすべてに当てはまっていたのではないかと……歩いてもぐにゃぐにゃ、立っててもぐにゃぐにゃ、座っててもぐにゃぐにゃでした。。
今は完璧になったかというとそうではありませんが、対策をとることでかなり改善されたのではないかと感じています。
なお、上記の書籍で解説されている「感覚統合」については以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらも読んでみてください。
体がぐにゃぐにゃのままだと将来どうなる?
「発達障害だから体がぐにゃぐにゃなのは仕方ない」というわけにはいきません。体がぐにゃぐにゃ(体幹が弱いまま)だと、次のような弊害が出てくると考えられます。
療育を満足に受けられない
お子さんが発達障害である場合、療育に通わせていることも多いでしょう。しかし、療育でも椅子に座って作業をしたり、運動療法では体を使う場面が数多くあります。
もちろん、療育では体がぐにゃぐにゃの子どもでも取り組めるようなプログラムを組んでくれたり、改善してくれるようにサポートしてくれますが……そもそも療育を満足に受けられる状態ではないため、その分効果が得られにくいとも。
ピノ子の場合も、療育を受け始めた当初はそもそも椅子に座ってられなかったり、体の使い方が下手なので運動療法にも取り組めなかったりと……残念な感じになってしまいました。。
今思えば、早くから家庭でも療育に取り組んでおけばよかったと思っています。。
授業に入っていけない
前述したように、体がぐにゃぐにゃの状態だと椅子に長時間座ることができません。そうなると、小学校以降で授業を受ける時間が長くなると、ますます姿勢を維持することが難しくなってしまいます。その状態で先生の話を聞き、ノートをとり、内容を理解するのは当然難しくなります。
結果として授業への参加ができなくなり、勉強はどんどん遅れをとってしまいます。
ピノ子は現在未就学児ですが、小学校の選択肢として特別支援学校などの授業見学に行くと、やはり机にだれてしまっているお子さんも一定数見受けられます。。
もちろん、体の特性上致し方ないお子さんもいるとは思いますが、姿勢のよいお子さんのほうが授業をしっかり聞けているのは事実です。
就労でも苦労する
幼児期・児童期で体のぐにゃぐにゃを克服できないまま成人し、いざ就労するとなった場合をイメージしてみます。
最低でも1時間労働、仕分け作業やシール貼り作業、プラスチック製品の組み立て作業といった仕事をこなさなければなりません。当然、それなりの集中力・持続力が要求されますので、困難な状況が予想されます。
なお、「自閉症児の将来」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
体のぐにゃぐにゃを改善する方法【実践例あり】
では、発達障害の子どもでも、どのようにしたら体のぐにゃぐにゃを改善できるのでしょうか。
以下、私が様々な療育や書籍などで得た知見からピノ子に取り組ませ、実際に改善効果が得られたものをご紹介します。もちろん、すべてのお子さんに有効とは断言できませんが、ピノ子と同じ発達障害の周囲のお子さんも取り入れている方法が多いので、期待できると思います。
歩行訓練をする
結論、ピノ子にはこれが一番効いたのではないかと思います。「もっと歩いたほうがいいよ!」というのは複数の療育からアドバイスをもらったのですが、最初はピノ子はまったく歩けませんでした。。
5分歩ければいいほうで、すぐにぐにゃぐにゃしてしまい、地面に座り込んだりと……思い出すだけで辛かったです。。それでも可能な範囲で少しずつ時間と距離を伸ばし、今では1時間以上バランスを崩すことなくしっかり歩けるようになりました。
もちろん、お子さんによって特性は異なりますので、決して無理のない範囲で少しずつ取り組んでもらうことをおすすめします。ピノ子のように苦手なお子さんの場合は、最初はかなり癇癪を起こしてしまうかと思われますので……お子さんにとっても親御さんにとっても、できる範囲で取り入れてもらえればと思います。
座位・立位の練習をする
座位であれば、たとえばテレビをみるときは必ず椅子に座らせる、というようにルールづけをするとよいでしょう。ピノ子の場合はアンパンマンが大好きなので、見るときは必ず椅子に座らせ、立ち上がった瞬間に停止するようにしていました。
もちろん最初は抵抗していましたが、徐々に「座ってればいいのか」というのが理解できるようになったようで、今ではほとんど立ち上がることなく座っていられるようになりました。そのかいもあってか、療育でも長時間椅子に座ることができているようです。
また、立位の場合は数をカウントして静止状態をキープさせるのがよいでしょう。たとえば、少し高さのある台の上に立たせて「気をつけ」をさせ、10秒数えて静止させるといった感じです。10秒が無理なら3秒からでもよいでしょう。できるようになったら徐々に秒数を増やしていきます。
ピノ子は最初は10秒が限度でしたが、今では1分以上静止できるようになりました。
遊具などを活用する
楽しみながら取り組むには、遊具の力も借りるとよいでしょう。家であればトランポリン、外であれば公園の平均台やブランコなどに取り組んでもらうのがおすすめです。いずれも体幹やバランス感覚を鍛えるトレーニングになります。
ピノ子の場合はトランポリンが好きで、今でもよく使っています。トランポリンはどの療育でもおすすめされる「テッパン」なのでお持ちの方も多いかもしれませんが、体幹を鍛える以外にもストレスやエネルギーを発散することで多動やイライラを抑えたり、リズム感を育成するなど、様々な効果が期待できます。
参考までにピノ子が使っているものをご紹介しておきますので、まだお持ちでない方は検討してみてください。
体のぐにゃぐにゃを改善する方法【おすすめの療育】
ここまでは家庭での改善方法をお伝えしましたが、各種メディアやSNS等で話題の「体幹・姿勢の改善に特化した療育」(へやすぽアシスト)もあるので、ご紹介しておきます。
へやすぽアシスト
一人ひとりの特性に合わせた運動療育プログラムを実践しているオンライン運動療育です。オンラインでも、エンタメ要素を取り入れた独自の仕掛けを施しているので、子どもが飽きる心配はいりません。Zoomを使用して自宅で受講できるので、通室時間を気にする必要もなく、送迎の手間も省けます。
コースは1回50分。発達特性や運動面での課題に合わせて、縄跳び・鉄棒・協調運動・感覚統合・ボディイメージの養成など、個別プログラムを作成します。テレビや新聞など、各種メディアでも取り上げられている、注目の療育です。
今なら期間限定で、30分の無料体験授業を実施中です。通常だと3,300円の授業が無料となっているので、この機会にぜひ検討してみてください。
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また、以下の記事で、ピノ子が体験した様子やへやすぽアシストの詳細をご覧いただけます。
まとめ【体のぐにゃぐにゃは早めの改善を】
以上、発達障害児の体のぐにゃぐにゃを改善する方法を中心にご紹介しました。
「体がぐにゃぐにゃなのも個性」とも考えられるかもしれませんが、将来的には苦労する場面が多くなることが予想されます。今回ご紹介した「歩行訓練」「座位・立位」「遊具」などを活用して、是非早めに改善に取り組んでみてください。早いうちから取り組むほど、より高い効果が期待できます。
なお、今回は家庭での取り組み方を中心にご紹介しましたが、もしまだ療育に通われていない場合は、通室を検討するとよいでしょう。前述したへやすぽアシスト(詳細は別記事参照)など、早めに体験をしてみてください。
また、へやすぽアシストを含めた、その他の療育については、以下の記事で詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。