「もう1歳だけど子どもの成長に違和感を感じる……もしかして自閉症なのかな……」とお悩みの親御さんへ。
1歳の時点では断定できませんが、自閉症の娘を持つ私も、1歳時点で娘の成長に違和感を覚えることもありました。
今回はその当時の傾向をご紹介するとともに、どのように成長を促していけばよいかについてもお話ししたいと思います。
目次
これは自閉症の傾向?【1歳で感じた違和感】
1歳を過ぎた時点で周囲の子どもよりも成長が遅いと、不安に思われるかもしれません。私の娘のピノ子もそうで、やはり1歳の頃から私たち夫婦(特に妻)は成長具合に違和感を感じていました。「まさか自閉症ではないよな……」と、まだこの頃はそれくらいの感覚でしたが……少し疑っていたのも事実です。
当時のピノ子の発達段階は、主に次のとおりです。
- 喃語がない(発語もない)
- 指差しをしない
- 名前を呼んでも振り向かない
- お座りが苦手
- 癇癪が多い
- 多動傾向がある
もちろん、これがすべて当てはまったら自閉症とは言い切れませんし、単に成長がゆっくりなだけとも考えられますが……もし1歳で似たような傾向が見られる場合(または違和感を感じる場合)は、注意が必要かもしれません。
1歳で違和感を感じたら、まずは相談しましょう
不安が残るなあという場合は、お住まいの地域の役所や保健センターなどに相談してみるとよいと思います。ピノ子のときも、妻が違和感を拭い切れずに相談を始めたことから、その後の療育をスムーズに進められるようになりました。
もし1歳半検診がまだであれば、そのタイミングでとにかく悩んでいるということを相談してもよいでしょう。私たち夫婦の経験上、相談しても「もう少し様子を見ましょうか」「まだ気にする必要はないですよ」といったように流されてしまいやすいので……「かなり不安です」ということを強く伝えることをおすすめします。
結局、担当者の方によるといえばそれまでかもしれませんか、こちらの気持ちを素直にしっかり伝えることで、最善の対応を受けられるように働きかけましょう。
早めの療育も検討しましょう
自閉症でなかったとしても、そうであったとしても、現時点では「成長がゆっくり」ということに変わりはないと思います。少し早めではありますが、「療育」を検討するのもよいでしょう。
実際に療育に通えるのはおそらく2歳以降かと思いますので、今は選択肢の1つとして頭の片隅に置いていただければと思いますが、1歳の今でも自宅でできることはあります。たとえば、指差しや言葉を促す方法はありますし、目が合うように働きかけをすることも可能です。
以下の記事で詳しく紹介していますので、お子さんの発達段階に合わせてこちらもご覧ください。
療育は早ければ早いほど、その後の成長につながります。ピノ子の場合も、ある程度は早い段階から取り組めたので成長を実感できていますが、反面、もっとしっかり取り組めたかもしれない……という後悔もあります。。
療育は自閉症などの発達障害の子どもに有効なのはもちろん、仮に健常児のお子さんだったとしても成長を大きく促してくれます。療育の効果については以下の記事にまとめていますので、こちらも併せてご覧ください。
まとめ
以上、ピノ子が1歳のときの発達段階と、その後どのような対策をとってきたのかについてご紹介しました。1歳の時点で成長に違和感を感じる気持ちはよくわかりますが、現時点では自閉症かどうかというところまではわかりません。しかし、不安が強いようであればすぐに自治体の窓口などに相談しましょう。
また、家庭でもできることはあります。前述した「指差し」「言葉」を促す方法や、目が合うように働きかける方法など、是非早めに実践してみてください。すぐに効果が出るというものではありませんが、今から地道に続けておけば必ず成果になります。こういったことに取り組みつつ、療育についても検討を進めましょう。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。