「自閉症の子どもの遊び方を改善したい」または「特徴的な遊び方をするウチの子は自閉症なのかな……」とお悩みの親御さんへ。
自閉症の子どもの遊び方には特徴がありますが、それだけで自閉症とは断定できません。ただ、現時点で違和感を感じる遊び方をしている場合は、正しい遊び方を促して成長につなげるとよいでしょう。
私の娘は自閉症ですが、対策をとることで少しずつ遊び方を改善することができました。今回はその方法を中心に紹介します。
- 自閉症の子どもの遊び方の特徴
- 正しい遊び方を促す方法
この記事を読めば、自閉症の子どもの遊び方の特徴や、正しい遊び方を促す方法がわかります。
自閉症の娘の実体験をもとに紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
※本記事はプロモーションを含みます。
目次
自閉症児の遊び方の特徴は?
自閉症の子どもたちは、特徴的な遊び方をする傾向があります。
たとえば、他の子どもと一緒に遊ばずに一人で遊ぶことを好んだり、特定の遊びやおもちゃに強いこだわりを持つことも多いです。以下、もう少し具体的にご紹介します。
おもちゃ本来の用途で遊ぼうとしない
代表的な例で言いますと、自閉症児には「おもちゃを並べる」「おもちゃを口に入れる」「同じ遊びを繰り返す」という遊び方の特徴がよく見られます。
たとえば、車のおもちゃであればタイヤで滑らせて遊ぶ、野菜や果物などを模したおもちゃはおままごとで遊ぶ、積み木は積み上げて遊ぶ、といったように、言わずもがなですがおもちゃには本来の遊び方があります。
しかし、自閉症の子どもはそういった用途で遊ぶよりも、車のおもちゃのタイヤだけ回す、ブロックは重ねずにひたすら一列に並べる、とにかく何でも口に入れる……ということも少なくありません。そして、そういったことから本来の遊び方へと発展させることができないのも特徴です。
私の娘のピノ子も自閉症で、まさに上記のような遊び方の特徴が見られます。以前よりはだいぶ遊べるようになってきましたが、まだまだ「並べる」「口に入れる」といった遊び方が見られることもあります。
遊具で遊ばずに走り回る
たとえば公園に行って遊具で遊ぶように促しても、どうしたらよいかわからずに、公園内を走り回る(歩き回る)といったことに行き着くという特徴が見られます。
ジャングルジムやブランコなど、興味はあるけど取り組めなかったり、そもそも遊び方がわからなかったり、あるいはまったく興味を示さない場合もあります。仮に他のお友だちが遊んでいるのを見たとしても、同じ遊び方をするまでには時間がかかる傾向があります。
ピノ子の場合は体を動かすのが好きなタイプなので、今はよく遊べるようになりましたが、以前はなかなか上手に遊ぶことができていませんでした。また、ブランコなどコツがいるものはまだまだ一人では満足にこなせないので、サポートが必要なときもあります。
絵本を読まない
絵本を読み聞かせしていても、すぐにどこかに行ってしまったり、あるいは絵本そのものを噛み始めたりと、絵本の「内容」に興味を示さないという特徴が見られます。
ピノ子の場合も、絵本のページをひたすらめくり続けたり、絵本の角を噛んだりと、内容にまではなかなか興味を示してくれませんでした。。
遊び方に上記のような特徴が見られるからといって、必ずしも自閉症であるとは限りません。また、こういった遊び方についても、本人が楽しんでいるならよしとする考え方もあります。
しかし私たち夫婦は気になりましたし、正しい遊び方で成長を促すためにも、改善するように色々取り組んでみました。具体的な方法については後述しますが、そもそも自閉症児がこういう特徴的な遊び方をしてしまうのはなぜなのか、次からご紹介します。
自閉症児の遊び方が特徴的なのはなぜ?
自閉症児の遊び方が特徴的なのはなぜでしょうか。
まず考えられるのは感覚統合の問題。自閉症の子どもは感覚情報を処理する神経回路に問題がある傾向があるため、感覚情報を正しく処理することができません。そのため、おもちゃや遊具で遊ぶことで得られる刺激に反応しなかったり、反対に不快感を示したりすることもあります。
かわりに、口に物を入れるといった自己刺激や一人遊びをする傾向があります。
また、これはお子さんの特性にもよりますが、警戒心や恐怖心が強かったり、体幹が弱いといったことも関係しています。新しいおもちゃなどに興味を示しても取り組まなかったり、公園にあるような遊具を使いこなせないのは、こういった理由もあると考えられます。
正しい遊び方を促す方法
では、どのようにしたら正しい遊び方を促すことができるのでしょうか。私たち夫婦がピノ子に実践して効果を感じられたのは、主に以下のような対策です。
おもちゃの種類を見直す
大前提として、おもちゃ本来の用途で遊ぼうとしない(遊べない)のは、そもそもお子さんの発達段階に適したもので遊んでいないということも考えられます。もしかすると、まだまだ親が一緒に遊んであげないと難しいかもしれませんし、一人で遊ぶにしても興味がないおもちゃで遊んでいる場合も考えられます。
対策としては、次のような方法がおすすめです。
おもちゃのサブスクサービスを利用する
「おもちゃの選び方がわからない」という場合は、おもちゃのサブスクサービスがおすすめです。
中でも、発達段階に合わせて、プロのプランナーがおもちゃをセレクトしてくれるサービスを活用するとよいでしょう。以下の記事で詳しく紹介しています。
安いものを購入して色々試してみる
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感覚統合を発達させる
前述したように、発達に遅れがある子どもや自閉症児は感覚統合に問題がある傾向があるため、ここを発達させるのも重要です。感覚統合に有効なおもちゃや、感覚統合遊びを取り入れるとよいでしょう。
感覚統合については以下の記事で詳しく紹介しています。
娘のピノ子の場合も、感覚統合遊びを取り入れることで、少しずつ成長が見られるようになりました。滑り台やジャングルジムにも積極的に挑戦したり、型はめを楽しむおもちゃやブロックなども上手に取り組めるようになりました。
体幹を鍛える
こちらも前述したように、体幹が弱いために上手に遊べないということも考えられますので、これを鍛えるのも大切です。体幹の弱さも、おもちゃやトレーニングなどである程度強化することができます。
具体的な方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
ピノ子の場合も、最初は公園などに連れて行っても遊具で満足に遊ぶことができませんでしたので、まずは室内でトランポリンに取り組んだり、椅子に座る練習をしたりしました。もちろん、一朝一夕で鍛えられるわけではありませんが、継続して取り組むことでピノ子もだいぶ遊具を使えるようになってきたと実感しています。
その他
前述した「絵本を読まない」ということに関しても、できれば克服していきたいところです。おもちゃと同様に、絵本の選び方も重要ですし、読ませ方を工夫するのも大切です。
以下の記事で、絵本について対策を詳しく紹介しています。
【参考】年齢別の自閉症児の遊び方
最後に、年齢別の自閉症児の遊び方の傾向について、大まかにまとめておきます。もちろん、お子さんの特性によってまったく異なりますので、あくまで参考程度にされてください。
0歳から3歳までの遊び方
0歳から3歳までの自閉症児の遊び方には、感覚遊びや単純な動作が多く見られます。「触る」「叩く」「振る」といった基本的な動きを通じて色々なことを理解しようとします。
この時期は、音の出るおもちゃや、感触のよいぬいぐるみなどが効果的。この時期は私たち親ができるだけ遊びに関わって、子どもとの絆を深めておくことが重要です。
4歳から6歳までの遊び方
4歳から6歳になると、遊び方も少し複雑になります。積み木やパズルなどの知育玩具に興味を示すことも増えます。成長が進んでいれば、模倣遊びや役割遊びをすることも。
こういった場合は、簡単なごっこ遊びなどが効果的です。言語やコミュニケーションスキルを促す遊びを取り入れることが重要です。
小学生の遊び方
小学生になると、遊びの範囲も広がり、より複雑な遊びができるようになります。ルールのあるゲームや、集団での遊びを楽しむことが増えます。
こういった場合は、ボードゲームやスポーツが効果的です。また、学校での課題や宿題も遊びの一部(ゲーム感覚)として取り入れることで、学習意欲を高めることができます。
まとめ【できることから対策して、遊び方を見直しましょう】
自閉症の特徴的な遊び方を改善する方法について紹介してきました。そもそも、あまり目くじらを立てるようなことではないかもしれませんが、お子さんの成長を考えると、直しておいて損はないかと思います。
もし今お悩みの親御さんは、今回ご紹介した方法を1つでも取り入れてみてください。すぐに改善されるというわけではありませんが、ピノ子の場合も継続して取り組むことで、少しずつ効果が見られました。
なお、今回は家庭での取り組み方について紹介しましたが、もしまだ療育に通われていない場合は通室を検討するのもよいでしょう。以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。