「子どもがなんでも口に入れて不安……もしかしたら発達障害なのかな?」または「そろそろ口に入れるのをやめてほしい」といったお悩みを持つ親御さんへ。
こうした行動がいつまで続くのか、なぜ起こるのか、悩む親御さんも多いでしょう。結論、なんでも口に入れるというだけで発達障害とは言えませんが、危険な物を口に入れてしまわないかは心配です。
- 子どもがなんでも口に入れる行動の原因・発達障害との関連
- なんでも口に入れるのを抑える具体的な方法・安全対策
この記事を読めば、子どもが「なんでも口に入れる」具体的な対応策や、安全な環境を整える方法などがわかります。発達障害の娘を育てる私たち夫婦の実体験をもとにしていますので、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事にはプロモーションが含まれています。
目次
なんでも口に入れるのはなぜ?【発達障害の可能性は?】
子どもがなんでも口に入れる行為は、確かに発達障害のサインの一つとして考えられることもあります。
発達障害を持つ子どもは、特定の感覚刺激へのこだわりが強い場合があるため、舌や口で物を確認することで安心感を得たり、感覚のずれを補ったりするケースも。こうした行動には発達特有の要因が潜んでいると考えられます。
子どもがなんでも口に入れる行為はなぜ起こる?
主な理由は、子どもの発達過程において「口」が重要な感覚器官であるからです。
子どもは物の感触や硬さを口で確認し、周囲の世界を学んでいきます。特に、1歳から2歳頃は「口唇期」と呼ばれる時期で、口を使って学習するのが自然な行動です。
しかし、発達障害を持つ場合、この口唇期が長引くことがあります。たとえば、感覚統合が未熟な子どもは、口の感覚が特に敏感で、物を口に入れることで落ち着いたり、過剰な刺激を和らげたりします。
私の娘のピノ子も発達障害(自閉症)ですが、柔らかい布やプラスチックといった特定の質感の物を好んで口に入れたり、噛んだりすることがあります。。
こういうアンパンマンのプラスチック製のおもちゃなんかは餌食になりやすいですね。。
どの年齢までなら「自然な行為」と見なされるの?
一般的に、乳幼児が口に物を入れる行為は2歳頃までに自然と減少すると言われています。これは、口唇期を過ぎて、手や視覚を使って物を認識する能力が発達するからです。
しかし、発達障害がある場合、この行動が3歳以降も続くことがあります。たとえば、注意欠如・多動症(ADHD)を持つ子どもが3歳を過ぎても口に物を入れることがありますが、これは注意の切り替えが難しく、口の感覚で落ち着こうとするためです。
5歳になっても頻繁に物を口に入れる場合は、専門家への相談を考えるタイミング。子どもが特定の物に執着する場合や、危険な物を口に入れてしまう場合は、安全対策も必要です。
発達障害特有の感覚刺激へのこだわり
発達障害の子どもに特有な感覚刺激へのこだわりは、視覚・聴覚・触覚などの感覚が過敏または鈍感であることに関連します。
口に物を入れる行為は、触覚の感覚が鈍いか過敏な場合に起こります。触覚が鈍い子どもは刺激を求めて、反対に過敏な子どもは落ち着きを求めて、口に物を入れることがあります。
ピノ子のように、硬いプラスチックを噛むことで安心感を得る子どももいます。これは一種の自己調整行動と見なされ、感覚をコントロールしようとしているので、親が無理にやめさせると、子どもはさらに不安定になることがあります。
そのため、親は行動を観察しつつ、安全な代替物を与えることが効果的です。感覚刺激へのこだわりを理解することで、子どもが安心して成長できる環境をつくることができます。
なんでも口に入れる行為と発達障害の関連性【さらに詳しく】
発達障害の子どもがなんでも口に入れる行為には、感覚処理の違いが大きく関係しています。
たとえば、ある子どもは周囲の刺激が強すぎるとき、噛むことで落ち着きを得ます。逆に、刺激が足りないと感じる場合は、口に物を入れて感覚を補おうとすることもあります。
発達障害と行動の関連性を理解しておくと、親が適切な対応策を考えるヒントになります。以下、確認していきましょう。
なんでも口に入れる行為と感覚統合の関係
感覚統合とは、私たちの脳が五感から受け取った情報を整理し、適切に反応する能力のことです。
発達障害を持つ子どもは、この感覚統合がうまくいかず、行動に影響を及ぼすことがあります。たとえば、触覚が過敏な子どもは特定の衣服の感触を嫌がる一方で、鈍感な場合は強い刺激を好んで口に物を入れたり噛んだりします。
たとえばピノ子(7歳)の場合も、未だに固いものを噛み続けることがあります。これは、口の中の感覚を刺激し、安心感を得るための行動です。また、ADHDの子どもが学校で鉛筆を噛んだりするのも、注意を引き戻すための感覚調整の一つと考えられます。
なんでも口に入れる行為は、感覚統合の問題と深く結びついていることが多いんです。そのため、感覚統合療法を試すことが一つの解決策となる場合があります。
感覚統合については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>【効果あり】感覚統合遊びやトレーニングの具体例、おすすめ13選!
口唇期がずっと続くのはなぜなのか?
前述した口唇期(乳幼児が口を使って外界を認識する時期)は、通常2歳頃までに終わりますが、発達障害を持つ子どもでは長引くことがあります。その理由は、口からの感覚入力が強い安心感や快感を与えるためです。
自閉症のピノ子もそうですが、3歳を過ぎても手当たり次第に物を舐めるのは、口唇期の行動が発達の遅れや感覚の不均衡によって続いているからです。さらに、ストレスを感じたときにこうした行動が強まることもあります。
この行動が長引く背景には、安心感を求める心理的な要素もあります。子どもが環境に不安を感じたとき、物を口に入れることで落ち着こうとするんです。なので、こうした行動が続く場合は、周囲の環境が子どもにとってストレスフルでないか見直してみるのも有効です。
発達障害でない場合でも「なんでも口に入れる」?
発達障害でない子どもでも、物を口に入れる行動は起こることがあります。特に、成長過程において多くの子どもが一度は経験する行動です。理由はシンプルで、好奇心と感覚的な学びの一環として行っているからです。
たとえば、2歳の幼児が砂場で砂を舐めたり、小さなボールを噛んだりするのはそこまで珍しいことではありません。これが自然な行動の一部である場合、通常は大人が正しく管理すれば問題ないです。ただし、これが5歳を過ぎても頻繁に起こるならば、発達や感覚の問題が関与している可能性があります。
こうした行動の頻度と年齢を観察し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることで、適切な対応ができます。
成長とともに、なんでも口に入れる癖は改善する?
口に物を入れる癖は、発達障害のある子どもでも成長とともに改善する場合があります。その理由は、感覚処理能力が発達し、物を噛むことで感じていた安心感や刺激が他の活動で得られるようになるからです。
ただし、癖が改善するかどうかは、感覚の成長具合や適切なサポートによる影響が大きいと言えます。
自然に治る場合と治らない場合の違いは?
なんでも口に入れるのが自然に治るかどうかは、感覚の発達具合や環境による影響が関係しています。
治る場合は、子どもが次第に感覚統合能力を身につけ、外界への興味が他の活動に向かうようになります。たとえば、4歳の時点で水遊びや粘土遊びなどに夢中になるようになると、口に物を入れる行動が自然と減少します。
一方で、治らない場合は感覚刺激への強い欲求が残り続け、口での感覚調整が続くことが多いです。これは、脳が特定の感覚刺激に依存しているケースが考えられます。
ピノ子は7歳時点で、ものを噛む癖が減ってきてはいるものの、完全には抜けていません。。
親が気をつけたい「過剰反応」の影響
親が子どもの口に物を入れる行動に過剰反応してしまうと、逆効果になることがあるので注意が必要です。
たとえば、「やめなさい!」と強く言われ続けた子どもは、逆に緊張してさらに物を噛むことでストレスを発散しようとすることがあります。
代わりに、冷静に対処し、感覚的に満足できる代替物を用意することが重要です。親が優しく対応することで、子どもは安心感を持ちながら行動を減らすことができます。
つい強く言ってしまうこともありますが……こうしたバランスの取れた対応が、子どもの心の安定と行動の改善につながります。
医師や専門機関に相談すべきタイミングは?
なんでも口に入れるのが長期間続く場合や、危険な物を飲み込んでしまうリスクが高い場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。
特に、3歳以降も頻繁に口に物を入れている場合や、5歳以上でも強いこだわりが見られるときは、発達障害や感覚の問題が影響している可能性があります。
専門の小児科医や発達相談センターでは、発達の評価を受けることができ、必要に応じて感覚統合療法などの具体的なサポートが提案されます。
早めの相談が子どもの安全と健やかな成長につながる第一歩です。
なんでも口に入れるのはやめさせたほうがよい?
そもそも、子どもがなんでも口に入れるのはやめさせたほうがよいのでしょうか?
ピノ子が通っていた複数の療育の見解によれば、
「発達の過程なので無理にやめさせる必要はない」
「いずれはなくなるので大丈夫でしょう」
というのが最も多い意見でした。しかしながら、親の私としては「とは言っても早くやめさせたいな……」と思うのが正直なところです。。
すでにピノ子は小学生で、噛む力も強くなってきています。時には木製やプラスチック製のおもちゃを欠けさせることも。。当然、今後成長していけばますます力が強くなり、ものを壊すという場面も出てきてしまうでしょう。
将来的にもその癖が残ってしまわないかというのは不安です。。
そういったこともあり、正直に「でも何とかなりませんか?」と言って療育に相談したところ、色々アドバイスをいただきました。次から詳しくご紹介します。
なんでも口に入れるのを抑える方法【グッズの活用】
なんでも口に入れるの抑えるにあたって、まずはグッズの活用を検討するとよいでしょう。
発達障害である・ないにかかわらず、基本的には手や指の刺激を楽しめるものがおすすめです。以下、ピノ子に試してみて効果の高かったものを中心にご紹介します。
グッズの活用
プッシュポップ
丸部分を指でつぶすのを繰り返すだけなのですが、これがよい感覚遊びになります。つぶす感触を楽しめるので、口に入れる感覚よりもこの指の刺激を楽しむことができます。
ただし、ピノ子の場合は長時間は持たず……飽きてきてしまうとまた別のおもちゃを出して口に入れようとしてしまうので……後ほど述べますが、環境設定もすごく重要になってきます。
ポップチューブ
チューブを伸ばしたり曲げたりすることで感覚を楽しんだり、その際に出る独特な音を楽しむことができます。これはピノ子にはだいぶヒットしたのですが、実はこの音、私が結構ダメな音でして……私が同じ部屋にいるときはちょっと使うのを控えてもらいました……(笑)
妻は大丈夫でしたので、私がいないときは気に入って使っています。
とげ付きのボール(マッサージボール、足つぼのボールなど)
本来の用途とは異なるのですが、マッサージボールや足つぼのボールなどもよい感覚遊びになります。とげとげが付いているものであれば、握ったり手を置いたりすることで刺激になるのです。
ピノ子も気に入って使っていますし、療育でも取り入れてもらって効果が出ているようです。
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それでも、どうしても口に入れてしまう場合は?
上述したグッズを活用しても、ほとんど効果が見られないような場合は、噛むことで安心感を得られるおもちゃ(グッズ)を活用してみましょう。
たとえば、シリコン製の噛むおもちゃ(チューイングペンダントなど)や、布製の安全なガーゼタオルなど、感覚が敏感な子どもにとっては噛みごたえがあり、落ち着いてくれる可能性が高まります。
噛むことで安心感を得られるおもちゃ(グッズ)
- シリコン製噛むおもちゃ:柔らかくて安全、長く使える
- ガーゼタオル:異なる感触を楽しめる
- チューイングペンダント:外出先でも使いやすい
なんでも口に入れるのを抑える方法【環境設定】
グッズを活用する以外にも、なんでも口に入れるのを抑えるには環境設定も重要です。特に発達障害のお子さんはグッズを活用するだけでなく、併せて環境を整えておくことも大切でしょう。
危険な物を口に入れない環境作りのポイント
大前提として、安全な環境を整えるのは必須です。
まず家の中を見直しましょう。小さな物や尖った物、有毒な物質はすべて子どもの手が届かない場所に保管します。特に、ボタン電池や小さいおもちゃのパーツは、飲み込むと命に関わる事故につながります。
引き出しにチャイルドロックを付けたり、収納ボックスを使って整理整頓するのが効果的です。また、家具の角にクッションを付けておくなど、細かい工夫も安全対策の一環です。さらに、床に物を置かない習慣をつけると、物を口に入れる行動を予防しやすくなります。
もはや赤ちゃんの対応と同じではありますが……すごく大事なことです。
こうした準備を整えることで、子どもが自由に探求しながらも安全に過ごせる環境を作ることが可能です。
自由時間をどう過ごすか
なんでも口に入れる傾向が見られるのは、おそらくお子さんが退屈しているときや何をしたらよいのかわからないときではないでしょうか。つまり、お子さんが自由に遊んでいる時間に起こりやすいので、その時間をどう過ごすのかを私たち親が事前に考えておく必要があります。
たとえばピノ子の場合、過去の傾向から口に入れやすいおもちゃをかなり少なくしています。すべて取っ払うとかえって不機嫌になってしまいますので、少しは残しておくのですが、基本的には上述したグッズや口に入れるのが少ないおもちゃのみに限定するようにしています。
また、一人で遊べるおもちゃ(パズル、ひも通し、積み木など)を用意しておくのもおすすめです。こちらは以下の記事で詳しく紹介していますので、ご覧になってください。
>>【実体験】自閉症児におすすめのおもちゃ12選!|夢中になるものを紹介
学習時間などを設ける
もしお子さんが机に座って作業に取り組める発達段階であれば、教材に取り組む時間をつくってみるのもよいでしょう。発達障害のお子さんや発達がゆっくりな子どもにおすすめの教材は、以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらも併せてご覧にください。
>>【無料で試せる】発達障害の子ども向け教材7選|おすすめは通信教育
まとめ
なんでも口に入れるのは発達の過程という見方もありますが、発達障害であるピノ子をかかえる私たち夫婦からすると、早めにやめさせたいと思っているのが正直なところです。
ピノ子の場合も完全ではありませんが、今回ご紹介したグッズを活用したり環境設定をすることで、口に入れるのをある程度抑制できています。
もし「口に入れるのをやめてほしい」と考えている場合は、発達障害であるかないかにかかわらず、今回ご紹介した内容を、ぜひ参考にしてみてください。
また、もしまだ療育に通われていない場合は、通室を検討するのもおすすめです。以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
>>【実体験】民間療育おすすめ8選!|人気の児童発達支援事業所を紹介
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