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「子どもが逆さバイバイ(逆手バイバイ)をしていて心配……問題ないといいんだけど……」と考える親御さんへ。
逆さバイバイは自閉症(発達障害)の特徴の一つとされていますが、それだけでは自閉症と断定できません。健常児でもやる場合があります。また、私の娘も逆さバイバイをしていましたが、様々な方法で改善することができましたので、今回はその方法などを中心にご紹介します。
- 逆さバイバイ(逆手バイバイ)の原因
- 逆さバイバイを改善する方法
- 逆さバイバイと自閉症の関係
この記事を読めば、逆さバイバイを改善する具体的な方法がわかります。
自閉症の娘に実践して効果のあった方法を中心に紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
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目次
逆さバイバイ(逆手バイバイ)は問題ない?健常児でもやる?
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逆さバイバイ(逆手バイバイ)とは、子どもが「バイバイ」と手を振るときに手のひらを自分に向けてしまうことです。子どもがまだ自分と他人の視点を区別できないことが原因で起こります。
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逆さバイバイをする子どもは、自分に向いている手のひらが、相手にも見えていると思っているんです。。
逆さバイバイの原因
逆さバイバイは、主に以下の2つの原因で生じます。
鏡像反応
子どもは、自分が相手から見られている姿を想像できないため、相手の動作を真似するときに鏡像的に反応します。
たとえば、相手が右手で手を振ると、子どもは左手で手を振ります。同様に、相手が手のひらを外側に向けて手を振ると、子どもは手のひらを内側に向けて手を振ってしまうのです。
視覚的注意
子どもは、自分が見ているものに強く注意を向けます。
たとえば、他人が手を振るときに手のひらが見えると、子どもは手のひらに注目します。そのため、自分が手を振るときにも手のひらを見ようとしてしまいます。
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これらの原因は、子どもがまだ自分と相手の視点を切り替えたり、自分と相手が同じものを見ているのを認識する能力が発達していないことと関係があると考えられています。
逆さバイバイの発達段階と年齢
逆さバイバイは、子どもの発達段階に応じて変化します。以下は、一般的な逆さバイバイの発達段階と年齢です。
生後9ヶ月~1歳
子どもは他人の手を振る動作に反応して、自分も手を振り始めます。しかし、まだ手のひらの向きには気づかず、健常児でも逆さバイバイをすることがあります。
1歳~2歳
子どもは他人の手のひらに注目して、自分も手のひらを見ようとします。
しかし、手のひらを見ると逆さになってしまうことには気づかず、健常児でも逆さバイバイを続けてしまうことがあります。
2歳~3歳
子どもは自分と相手の視点を区別できるようになります。そのため、正しいバイバイをすることができます。
逆さバイバイは、子どもの発達に合わせて自然に改善されることが多いです。そういう点では、幼児期に逆さバイバイをしていても問題ないケースが多いと言えるでしょう。
しかし、3歳を過ぎても逆さバイバイをしている場合は注意が必要です。その場合、自閉症など何らかの発達障害の可能性も考えられますので、早めに対策することをおすすめします。
その1つとして、もし療育に通われていない場合は、早めに検討してみましょう。おすすめの療育や、療育の選び方については以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
ちなみに、私の娘のピノ子(自閉症児)もしばらく逆さバイバイをしていましたが、次に紹介する方法で改善することができました。
ピノ子の場合は自閉症ということもあり、1年以上かかりましたが……もしピノ子よりも軽いお子さんの場合は、もっと早くに効果が出るはずです。
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逆さバイバイを改善する方法【健常児にも有効】
逆さバイバイ(逆手バイバイ)を治す方法は主に以下の3つで、すごくシンプルです。
- 手本を見せる
- 正しいバイバイを褒める
- 手首や肘をサポートする
「こんなことで本当に治るの?」と思われるかもしれませんが、自閉症のピノ子にも効果のあった方法ですので、もし実践されていない場合は試してみてください。
以下、詳細についてご紹介します。
手本を見せる
![逆さバイバイは問題ない?健常児でもやる?「手本を見せる」](https://jiheikko-ryouiku.com/wp-content/uploads/2023/05/byebye_boy-e1685797279266.png)
子どもに正しいバイバイの仕方を見せるという、最もシンプルな方法です。
たとえば、「ママはこうやってバイバイするよ」と言いながら、手のひらを外側に向けて手を振ります。また、子どもが逆さバイバイをしたときには、「あれ?おててが逆さまだよ?」などと言って修正します。子どもと同じ方向を向いて教えてあげるとよいでしょう。
正しいバイバイを褒める
![逆さバイバイは問題ない?健常児でもやる?「正しいバイバイを褒める」](https://jiheikko-ryouiku.com/wp-content/uploads/2023/05/kosodate_nadenade_naderu_girl-e1685797312397.png)
子どもが正しくバイバイをしたときには、「上手にバイバイできたね!すごいね!」と言って大げさに褒めてあげましょう。これは逆さバイバイに限りませんが、シンプルに「褒めて伸ばす」ということです。
手首や肘をサポートする
![逆さバイバイは問題ない?健常児でもやる?「手首や肘をサポートする」](https://jiheikko-ryouiku.com/wp-content/uploads/2023/05/family_iyagaru_boy-e1685797339734.png)
子どもが逆さバイバイをしたときやバイバイをする場面で、「こうやるんだよ」と言って優しく手首や肘を持って正しい方向に動かしてあげます(イラストは強引ですが……あくまで優しくです)。
体感的に正しい動作を覚えさせるという、やや強引なようですが効果的な方法です。
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ピノ子もひたすらこの方法で逆さバイバイを改善しました。もちろん、何度も何度も矯正してあげないといけないので、おそらく何百回とやったことでしょう。。
なお、当たり前のことですが、これらの方法を強制的に行うことは避けましょう。あくまでお子さんのペースでサポートしてもらえればと思います。
逆さバイバイと自閉症(発達障害)の関係
![逆さバイバイは問題ない?健常児でもやる?「逆さバイバイと自閉症(発達障害)の関係」](https://jiheikko-ryouiku.com/wp-content/uploads/2023/05/kids_ochitsuki_nai_boy-e1688263109117.png)
逆さバイバイは、自閉症(発達障害)の一つの兆候とされることがあります。自閉症の子どもは、他人の視点や感情を理解することが難しいため、逆さバイバイをすることがあると考えられています。
しかし、逆さバイバイだけで自閉症と判断することはできません。逆さバイバイは、上述のように正常な発達の範囲内で起こる(健常児にも出る)こともありますし、自閉症の子どもでもしないこともあります。
自閉症の子どもには、他にも以下のような特徴が見られることがあります。
- 目を見ない:
目を見て話すことが苦手。名前を呼ばれても反応しない。 - 言葉が遅い:
言葉の発達が遅れる傾向がある。また、言葉を反復したりする(同じ言葉を繰り返す)ことが多い。 - 興味が限られる:
特定の物や動作に強く興味を持つ。独特のこだわりも強い。 - その他:
感覚過敏や感覚鈍麻になりやすいです。また、睡眠や食事に問題があることも。
もしこれらの特徴がある場合は、逆さバイバイとは関係なしに、早めに自治体の発達相談窓口などで相談しましょう。
加えて、まだ療育をされていない場合は早めの検討をおすすめします。療育は早いに越したことはありませんし、仮に健常児であっても成長を促すことにつながります。
早期療育のメリットなどについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ【逆さバイバイは健常児でもやるが、不安を感じたら療育を】
逆さバイバイ(逆手バイバイ)は、子どもの発達段階によって自然と起こる現象でもあります。健常児でも逆さバイバイをすることがありますし、ほとんどの場合は自然に改善されますので問題ないと言えるでしょうが、3歳を過ぎても続く場合は注意が必要です。
逆さバイバイを改善する方法は、以下の3つです。
- 手本を見せる
- 正しいバイバイを褒める
- 手首や肘をサポートする
シンプルな対策ですが、継続することできっと効果が見られるはずです。
また、逆さバイバイは自閉症(発達障害)の一つの兆候とされることがありますが、それだけで判断することはできません。しかし、ご紹介した自閉症の特徴にもし当てはまる場合は、早めの療育に取り組みましょう。
まだ療育に通われていなくて「どこに行けばいいか迷う」といった場合は、「LITALICOジュニア」「へやすぽアシスト」などがおすすめです。以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。