「民間バンクで臍帯血を保管しても、公的バンクと違って治療には使えないって聞いたけど……」
ネット上でそんな情報を見て、不安になっている方もいるかもしれません。
結論から言うと、「第三者（赤の他人）への提供には使えない」ですが、「赤ちゃん本人や家族の治療に使われた実績はある」というのが事実です。
私たち夫婦が、民間バンクを実際に契約するにあたって「本当に使えるのか？」を徹底的に調査した内容を共有します。
- 民間バンクの臍帯血が「使える」ケース・条件
- なぜ「使えない」という噂があるのか？
- 実際に投与された事例（動画あり）
言葉の定義を正しく理解すれば、不安は解消されるはずです。
私たちが確認した事実ベースで紹介します。
※本記事はプロモーションを含みます。
※本記事は、筆者の個人的な体験および情報収集に基づいた記録であり、医学的な助言や診断を目的としたものではありません。
※臍帯血保管や再生医療に関するご判断は、必ず厚生労働省の公式サイトや担当の医師にご相談の上、ご自身の責任において行ってください。
目次
民間バンクの臍帯血は「治療に使えない」は誤解【ただし、条件あり】
まず結論ですが、民間バンクで保管した臍帯血は、医療機関での治療に使用することが可能です。
ただし、誰にでも使えるわけではありません。
「赤ちゃん本人」と「その家族（条件あり）」に限定されます。
「使えない」と言われる理由は「公的バンク」との違い
なぜ「使えない」という誤解が生まれるのか？
それは、白血病治療などで一般的に使われる「公的バンク」とは仕組みがまったく違うからです。
- 民間バンク
◎赤ちゃん本人または家族の治療用に保管
◎保管には費用が発生 - 公的バンク
◎全国の移植施設へ提供（第三者への利用）
◎保管費用はかからない
つまり、「他人への移植には使えない」という意味では正しいですが、「自分の将来のためには使える」というのが正解です。
私たち夫婦のように「将来、自分の子どもや家族に何かあったときのために備えたい」という目的であれば、民間の臍帯血バンクを利用する必要があります。
家族に使う場合の「適合率」の壁
もう一点、注意が必要なのは「家族なら誰でも必ず使えるわけではない」という点です。
民間臍帯血バンクで最大手のステムセル研究所によれば、
「適合性は、細胞が持つHLAという型の一致の程度により判断されますが、兄弟姉妹間のHLAが完全に適合する確率は25％、半分が適合する確率は50％です。親子間では必ず半分が適合します」
＊ステムセル研究所「よくあるご質問」より
とのこと。
赤ちゃん本人には100%適合します（自分の細胞なので）。
しかし、親や兄弟姉妹に使う場合は、HLA型が適合するかどうかの検査が必要です。
とはいえ、赤の他人（公的バンク）から探す場合、完全に一致する確率は数万分の1と言われています。
それに比べれば、家族間での適合確率は圧倒的に高いと言えます。
赤ちゃん本人には確実に使える。
そして家族にも高確率で使える可能性がある。
これだけでも、保管する価値は十分にあると私たちは判断しました。
民間バンクの最大手「ステムセル研究所」とは？
ちなみに、私たちが契約したのは国内99％のシェアを誇るステムセル研究所です。
全国約2,000の医療機関で7万名以上の臍帯血の採取実績があり、東証にも上場している企業です。
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なお、以下の記事でステムセル研究所の評判や口コミを紹介していますので、気になる方はこちらもご覧ください。
民間バンクで保管した臍帯血の使用実績例
「使えるのはわかったけど、実際に使われたことはあるの？」
ここが一番気になるところですよね。
ステムセル研究所の公式サイトでは、実際に保管された臍帯血が治療（臨床研究含む）に使用された事例が公開されています。
以下は、脳性まひのお子さんへ臍帯血を投与した事例の紹介動画です。
動画内では、低酸素性虚血性脳症の診断を受けたお子さんが、臍帯血投与後に粗大運動が可能になり、言語理解も増したという経過が報告されています。
そのほか、脳性まひ以外にも、臨床試験において「自閉症の子どもに臍帯血を投与したところ、症状の改善が見られた」という報告もなされています。
＊参考：「自閉症スペクトラム障害に対するさい帯血を用いた再生医療の有望な結果報告」ステムセル研究所
ステムセル研究所で保管した臍帯血を使用する際は、相談窓口に連絡をすれば適切な医療施設を案内してもらえるそうです。
また、アメリカのデューク大学で臍帯血投与が受けられるパッケージツアーも導入されており、いざというときのサポート体制が整っている点も、私たちが契約を決めた理由の一つです。
＼【資料請求は無料】臍帯血の使用実績もあり／
なお、臍帯血による自閉症の臨床研究の現状については、以下の記事で私たちが調べた内容をまとめています。
民間バンク（ステムセル研究所）の利用の流れ
私たちが実際に利用した際の、大まかな流れは以下の通りです。
- 資料請求（無料）で内容を確認
- 契約手続き（Webで完結）
- 採取キットの受け取り（自宅に届くので入院バッグに入れる）
- 出産当日（産院で採取）⇒ステムセルへ電話連絡して回収してもらう
- 後日、請求書到着・支払い⇒保管完了証が届く
なお、私たち夫婦がステムセル際に保管するまでの詳しい流れについては以下の記事で紹介していますので、検討される方は参考にしてみてください。
まとめ【「自分たちのため」には使えます】
結論として、民間バンクで保管した臍帯血は、赤ちゃん本人とご家族（条件あり）の治療目的であれば使用可能です。
「使えない」というのは、「他人への提供には使えない」という公的バンクとの違いから来る誤解でした。
もし民間バンクを検討されるなら、国内シェア99%を誇るステムセル研究所が最も実績があり、安心できる選択肢だと私たちは判断しました。
ご紹介したように、実際に臍帯血を投与して変化が見られたという報告事例もあります。
「子どもや家族の万が一の可能性に備えたい」とお考えの方は、資料請求をして詳しい情報を確認してみてください。
「臍帯血を保管するメリットやデメリットをもっと知っておきたい」という方は、以下の記事をご覧ください。
私たちが実際に利用してみた率直な感想も含めて詳しく紹介していますので、「まだ少し迷うなあ」という方にも参考になるはずです。
いずれにしても、臍帯血の採取・保管は、出産を控えたこのタイミングでしかできません。
後になって「やっぱりやっておけばよかった」といった後悔のないよう、ご夫婦でぜひ早めに話し合ってみてください。
今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。