妊娠中にやっておけばよかったこと25選【3児の父が後悔した出産前準備】

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ケンサク

ケンサク

知的障がい支援士

はじめまして、ケンサクといいます。
重度知的障害を伴う自閉症の娘を育てる父親です。
「元・教材編集者」のスキルと専門資格を活かし、家庭で無理なく実践できる療育ノウハウを発信しています。

【資格】
◎知的障がい支援士
◎子ども発達障がい支援アドバイザー

【経験・実績】
◎教材出版社で教材編集・制作(約7年)
◎情報の「スモールステップ化」が得意
◎児童発達支援事業の立ち上げに関与
◎10ヶ所以上の療育施設を比較・体験
◎SNS総フォロワー2,500人以上

専門知識と実体験をもとに、障害児育児の「困った」を解決し、親子で笑って過ごすためのヒントをお届けします。

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「妊娠中にやっておけばよかったことって何だろう」
「出産前に後悔しないために、今のうちにできることを知りたい」

そんな方に向けた記事です。

私たち夫婦には、3人の娘がいます。

長女は自閉スペクトラム症(自閉症)で、現在も発達支援を受けながら子育てをしています。

長女のときは「妊娠中にやっておけばよかった」と後悔したことが山ほどあり、その反省を踏まえて、二女・三女の妊娠中はかなり準備に時間をかけました。

この記事では、3児の父である私の実体験をもとに、妊娠初期・中期・後期に分けて「妊娠中にやっておけばよかったこと」を全25項目でまとめました。

一般的な「旅行・外食・マタニティフォト」だけでなく、障害児を育てているからこそ気づけた「産後に効いてくる準備」もあわせて紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 妊娠中にやっておけばよかったこと25選(妊娠初期・中期・後期別)
  • 3児の父として「特に後悔した」ことと、その回避方法
  • 障害や発達への不安がある人が、妊娠中に調べておきたい情報の整理の仕方
  • NIPT・臍帯血・葉酸サプリとの向き合い方(中立的な視点で)

※医療・検査に関する情報は厚生労働省・こども家庭庁・日本医学会・日本赤十字社など公的機関の一次情報をもとに記載していますが、一般的な内容です。
※妊娠経過や検査に関する最終的な判断は、必ずかかりつけの産科医・専門の医療機関にご相談ください。

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妊娠中にやっておけばよかったこと25選【優先度つき一覧】

妊娠中にやっておけばよかったこと25選を優先度別に整理した画像

まず結論として、3児の父である私が「妊娠中にやっておけばよかった」と感じたことを、優先度つきで一覧にまとめました。

詳細は後述しますので、ここでは全体像をつかんでください。

優先度やることおすすめ時期
夫婦で産後の家事・育児分担を話し合う初期〜中期
部屋の片付け・赤ちゃんスペース作り中期
ネットスーパー・宅配サービスに登録して試す中期〜後期
ファミサポ・一時保育に事前登録する中期〜後期
歯医者・美容院に行く中期
入院バッグを準備する後期
小児科・産後の相談先を調べる後期
産後の食事・冷凍ストックを準備する後期
夫婦で旅行・外食をする中期
マタニティフォトを撮る中期〜後期
母子手帳・自治体の制度を確認する初期
葉酸・食事・睡眠を見直す初期〜
保険・家計・育休制度を確認する初期〜中期
育児用品をリサーチ・比較する中期
家事を楽にする家電・サービスを検討する中期
陣痛・破水時の動き方を夫婦で決める後期
スマホの容量を空ける・写真を整理する後期
内祝い候補をリストアップする後期
産後の手続きリストを作る後期
発達や障害への不安について夫婦で話す初期〜後期
資格・勉強を無理のない範囲で進める中期
夫婦の思い出を残す(手紙・動画など)後期
必要に応じて出生前検査(NIPTなど)について情報を集める初期
必要に応じて臍帯血の保管について情報を集める中期〜後期
必要に応じて地域の相談先(保健センター・発達支援)を知っておく初期〜

この中でも、私たち夫婦が「長女のときにやっておけばよかった」と本気で後悔したのは、片付け・ネットスーパー登録・ファミサポ登録・夫婦の分担会議・発達相談先のリサーチです。

これらは後ほど「特に後悔したこと」で詳しく書きます。

妊娠中にやっておけばよかったこと【妊娠初期:〜15週】

妊娠初期に母子手帳や自治体制度を確認する出産前準備の画像

妊娠初期は、つわりや体調変化で「動けない時期」です。

無理は禁物ですが、体を動かさずにできる準備はこの時期にこそ進めておきたいところ。

私たち夫婦が「初期にやっておけばよかった」と思うことを順に紹介します。

1. 体調を最優先にする(無理しない仕組みを作る)

当たり前ですが、初期はとにかく体調最優先です。

妻のつわりは1人目より2人目、2人目より3人目のほうが重く、3人目のときはほぼ寝込んでいました。

夫である私が早めに「家事を巻き取る前提」で動けたのは、二女のときからです。

長女のときは、恥ずかしいことに「妻が休んでいる=自分も休んでいい」と勘違いしていた節もあり……家事のクオリティが落ちて、後から妻にかなり不満を持たれました。

妊娠初期は、夫が家事の主担当に切り替わるタイミングと決めておくと、後の喧嘩が減ります。

2. 母子手帳・妊婦健診・自治体の制度を確認する

妊娠が確定したら、住んでいる自治体の窓口で母子手帳を受け取ります。

このときに、妊婦健診の補助券・産後ケア事業・新生児訪問・産婦健診の助成など、自治体ごとの制度が一気に説明されます。

私たちは長女のときに、説明を半分聞き流してしまっていました。
結果、産後ケア事業を使えることに気づいたのは産後3か月。

「使えたはずのサービスを使わずに、しんどい思いをしていた」ことに、後から気づくことに。。

二女・三女のときは、母子手帳交付時の資料を全部ファイリングして、夫婦で共有しました。

3. 葉酸・食事・睡眠を見直す

厚生労働省は、妊娠を計画している女性・妊娠初期の女性に対して、神経管閉鎖障害のリスク低減のために葉酸の摂取(食事+サプリで1日400μg)を推奨しています。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果」厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」

これはエビデンスがしっかりある話なので、「葉酸サプリだけは飲んでおいて損はない」と私は考えています。

ただし、葉酸サプリは商品が乱立しており、「厚労省推奨」と書かれている商品でも、推奨されているのは「葉酸という栄養素」であって「特定の商品」ではありません。

広告表現に惑わされず、モノグルタミン酸型葉酸が400μg配合されているかを基準に選ぶのが安全です。

私たち夫婦は、長女のときは妻だけが葉酸サプリを飲んでいましたが、二女・三女の妊活時には夫婦そろって飲むようにしました。

夫側の栄養も妊娠成立に関わるという研究もあるので、夫婦で取り組むのがおすすめです。

4. 保険・家計・育休制度を確認する

意外と後回しになりがちなのが、お金まわりの確認です。妊娠初期のうちにやっておくと安心なのは、次の4つです。

  • 勤務先の育休・産休制度(夫婦両方)
  • 出産育児一時金(50万円)の申請方法
  • 医療保険の帝王切開・切迫早産の給付対象になっているか
  • 家計の見直し(産後は数か月、収入が下がる前提)

長女のときは、私の育休取得を「なんとなく」で1週間にしてしまい、産後すぐの一番大変な時期に妻を一人にしてしまいました。

二女のときは1か月、三女のときは2か月の育休を取り、明らかに夫婦関係も子育ても安定しました。

育休は、初期のうちに勤務先と相談しておくのがベストです。

5. 夫婦で「産後の生活」を具体的に話す

これは多くの妊娠記事に書かれていないのですが、妊娠初期に「産後どう暮らすか」を具体的に話しておくことが、後で本当に効いてきます。

話し合っておくテーマは次のようなものです。

  • 夜間授乳・ミルクの担当(時間帯で分けるか、日替わりか)
  • 沐浴の担当
  • ゴミ出し・食器洗い・洗濯の担当
  • 里帰り出産をするか、しないか
  • 産後1か月、夫はどれくらい在宅か
  • 上の子のケア(2人目以降)

長女のときは「なんとなく協力して頑張ろう」で済ませてしまい、結果として「言わないとやってくれない夫」「察してくれない妻」という典型的な産後クライシスに突入しました。

「察する」ではなく「言語化して紙に書く」

これが3児を育てた私の結論です。

6. 出生前検査について「情報だけ」確認する

NIPT(新型出生前診断)をはじめとする出生前検査については、受ける・受けないに関わらず、情報だけは妊娠初期のうちに集めておくことをおすすめします。

なぜなら、NIPTを受けられる期間は妊娠10週〜15週ごろが目安で、悩んでいるうちに受けられなくなることが多いからです。

こども家庭庁および日本医学会の出生前検査認証制度では、出生前検査はマススクリーニング(全員受ける検査)として一律に実施・推奨されるものではなく、妊婦とパートナーが正しく理解したうえで自分たちで判断するものと位置づけられています。
(出典:こども家庭庁「妊娠中の検査に関する情報サイト」日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会「一緒に考えよう、お腹の赤ちゃんの検査」

「受けるべき」「受けないべき」と他人が決めることではありません。

私たち夫婦は、3人目のときにNIPTを受けました。
長女に発達障害があり、不安が大きかったことが理由です。

ただ、NIPTでわかるのは染色体疾患(ダウン症など)の一部であり、自閉症などの発達障害はわかりません

ここを誤解したまま受検すると、結果が陰性でも安心しきれず、かえって不安になります。

私たちのNIPT体験談(受検費用、当日の流れ、結果が出るまでの心理)は、別の記事で詳しくまとめています。

▶ 関連記事:NIPT(新型出生前診断)を受けて後悔したこと・よかったこと【3児の父の体験談】

妊娠中にやっておけばよかったこと【妊娠中期:16〜27週】

妊娠中期にリビングの赤ちゃんスペースを整える出産前準備の画像

妊娠中期は、つわりが落ち着き、お腹もまだそこまで大きくない「妊娠中で一番動ける時期」です。

私たち夫婦も、3回の妊娠でいちばん多くのことをやれたのが、この時期でした。

7. 歯医者に行く

地味ですが、私が3児の父として「これは絶対やっておくべき」と断言できるのが歯医者です。

妊娠中はホルモンバランスの変化で歯肉炎になりやすく、産後は子どもにかかりきりで自分の通院どころではなくなります。

妻は長女の妊娠中に歯医者を後回しにし、産後1年半、虫歯を放置することになりました。

二女・三女の妊娠中は、安定期に入ったタイミングで必ずクリーニング+虫歯チェックを受けています。

「妊娠中です」と伝えればレントゲンの扱いも配慮してもらえるので、安心して通えます。

8. 美容院に行く

同じ理由で、美容院も中期のうちに行っておくべきです。
産後は最低でも3〜4か月、美容院に行く時間が取れません。

長めのカットにしておく、白髪染めをしておく、パーマで手入れを楽にしておくなど、産後を見据えたオーダーがおすすめです。

妻は二女の妊娠中、思い切ってショートにしたら「ドライヤーが圧倒的に楽」と大絶賛していました。

逆に長女のときはロングのまま出産し、産後の抜け毛と相まって相当苦労していました。

9. 夫婦で外食する

子どもが生まれると、外食はファミレスかフードコート一択になります。

静かにフルコースを楽しめるのは、妊娠中の安定期が最後のチャンスと思って間違いないです。

私たちは二女の妊娠中、近所のフレンチでコースを食べました。

値段としては2人で1.5万円ほどでしたが、その夜の会話の内容を今でも覚えているくらい、印象に残っています。

「妊娠中であること」を予約時に伝えておけば、生ハム・生魚などを除いた特別メニューを用意してくれるお店も多いです。

10. 近場の旅行を検討する

長女の妊娠中、近場の温泉に1泊で行きました。これは本当にやっておいてよかったです。

子どもが生まれてからは、しばらく夫婦2人だけの旅行はできなくなります。

ただし、注意点もあります。妻は長女のときに、妊娠に気づかず初期に旅行へ行ってしまい、現地で具合が悪くなりました。

旅行は必ず安定期(16週以降)に、近場(移動2時間以内)、1泊2日までに留めるのが安全です。

温泉も、長湯と熱すぎる湯は避けるのが鉄則です。

▶ 関連記事:妊娠中の旅行で後悔したこと・注意点まとめ

11. 部屋を片付ける・赤ちゃんスペースを作る

長女のときに一番後悔したのが、これです。

「産まれてからでいいや」と思っていたら、産後は片付ける気力どころか、片付ける時間自体がありません。

新生児期にやってくる「沐浴・授乳・オムツ替え」の動線を考えると、リビングに赤ちゃんスペースが必要になります。

ベビーベッドを置くか、ベビー布団+プレイマットで済ませるか、それだけでもリビングのレイアウトが大きく変わります。

家具を動かす力仕事は、お腹が大きくなる前の中期に夫婦でやっておくのがベストです。

あわせて、ベビー用品の収納場所もこの時期に決めておきましょう。

オムツ・お尻拭き・ガーゼ・着替え・スタイなど、すぐに手が届く場所にまとめておかないと、夜中の授乳時に絶望します。

12. ネットスーパー・宅配サービスに登録して「試す」

これは多くのママ向け記事でも触れられていますが、私が強調したいのは「登録するだけでなく、妊娠中に一度は使ってみる」ことです。

長女のときは、産後にあわてて登録しようとして、本人確認や初回配送の手配に手間取り、結局スーパーに歩いて買い物に行く生活が続きました。

二女・三女のときは、妊娠中期のうちに西友ネットスーパー・コープデリ・Amazonの定期おトク便などにそれぞれ登録し、一度ずつ注文してみました。

「どこに何が届くか」「日用品の値段感」「配達日時の取りやすさ」を妊娠中に把握しておくと、産後の安心感がまったく違います。

特に生協系の宅配は、初回登録から実際に注文できるようになるまで2〜3週間かかることもあります。

「使いたいときにすぐ使えない」のがこの手のサービスの落とし穴なので、中期のうちに登録しておきましょう。

13. ファミリーサポート・一時保育に事前登録する

これも、長女のときに完全に見落としていて後悔したポイントです。

ファミサポ(ファミリーサポートセンター)は、登録してから実際に利用するまでに、面談・事前打ち合わせを含めて最低でも2〜3週間、自治体によっては1か月以上かかります。

「産後に体調を崩したから明日預けたい」が通じない仕組みなので、妊娠中期のうちに登録だけ済ませておくのがおすすめです。利用しなければ料金は発生しません。

合わせて、地域の一時保育・病児保育の場所と利用条件もチェックしておきましょう。

特に2人目・3人目のときは、上の子の急な発熱で動けなくなる場面が必ず来ます。

「いざというとき頼れる場所」を3つ持っておくことが、3児を育てた私たちの結論です。

14. 育児用品をリサーチ・比較する

ベビーカー、抱っこ紐、チャイルドシート、ベビーベッド、ベビーバス……育児用品はとにかく種類が多く、選ぶだけで疲れます。

お腹が大きくなる前に、店舗で実物を触り、ネットでレビューを比較しておくと、後期に慌てて買って失敗することが減ります。

私たちが「買って失敗した」と感じたのは、長女のときに買った高額なベビーベッド。
結局、添い寝が楽でほぼ使いませんでした。

二女・三女のときは、レンタルで2か月だけ借りる選択にして大正解でした。

「最初から買う」より「レンタルで試す」が賢いケースは多いです。

15. 産後の家事を楽にする家電・サービスを検討する

家事を楽にする三種の神器として有名なのが、食洗機・乾燥機付き洗濯機・ロボット掃除機です。

妊娠中期のうちに、家計と相談しながら導入を検討しておくことを強くおすすめします。

16. 資格・勉強は「無理のない範囲」で

「妊娠中に資格を取った」という体験談はネット上に多くありますが、正直に言うと、体調が安定していて、かつ産後に明確に活かす予定があるなら挑戦する価値があります。

逆に「なんとなく時間があるから」で始めると、つわり・睡眠不足・体調不良で挫折することが多いです。

「産後の生活に直結する学び」かどうかを基準に選ぶと、後悔しにくいと思います。

妊娠中にやっておけばよかったこと【妊娠後期:28週〜】

妊娠後期に入院バッグや産後準備を整える画像

妊娠後期は、お腹が大きくなり、後期つわりや恥骨痛、こむら返りなど体調的にしんどい時期に入ります。

「動ける時期にやっておくべきだったこと」を、後期に持ち越さないことが一番大事です。

後期に集中すべきは、出産直前にしかできない準備に絞りましょう。

17. 入院バッグを完成させる

遅くとも34週までには、入院バッグを玄関のそばに置いておくのが鉄則です。
陣痛は予兆なく始まることもあります。

入院バッグの中身は産院から指定があるはずですが、加えて入れておくと安心なのは次のものです。

  • ペットボトル用のストローキャップ(陣痛中に必須)
  • 充電ケーブル+モバイルバッテリー(長め)
  • テニスボール(いきみ逃しに使う人が多い)
  • リップクリーム・ハンドクリーム(病院は乾燥する)
  • 退院時の赤ちゃんの服一式

18. 陣痛・破水時の動き方を夫婦で決める

「陣痛が来たら誰に連絡する?」
「破水が先に来たらどうする?」
「夫が出張中だったら?」

これらを後期のうちに具体的にシミュレーションしておきます。

私たちは長女のときに何も決めていませんでしたが、二女・三女のときは、陣痛タクシーに事前登録し、夫婦のスマホそれぞれにアプリを入れ、上の子の預け先(実家・ファミサポ)を時間帯別に決めておきました。

これだけでも、当日の精神的負担がまったく違います。

19. 小児科・産後の相談先を調べる

新生児は本当によく体調を崩します。生後1か月で発熱、2か月で湿疹、3か月で謎の発疹、という具合に、何かしらの不安が必ずやってきます。

「いざというときどこに連れて行くか」を妊娠後期に決めておくことで、産後の不安が大幅に減ります。

具体的にチェックしておきたいのは、次のような点です。

  • 家から徒歩・車で15分以内の小児科の場所と診療時間
  • 夜間・休日の急病ダイヤル(#8000)の番号
  • 近くの夜間急病センターの場所
  • 母乳外来・産後ケアを行っている産院
  • 自治体の保健センターの場所と電話番号

長女が自閉症だった私たちの経験から、もう一つ強くおすすめしたいのが「地域の児童発達支援センターや保健センターの存在を知っておくこと」です。

発達の不安は、早ければ生後数か月から出てきます。
「相談先がある」と知っているだけで、不安に飲み込まれずに済みます。

これは後ほど詳しく書きます。

20. 産後の食事を準備する(冷凍ストック・宅配)

産後1か月は、文字通り「料理どころではない」状態です。
妊娠後期のうちに、次のいずれかを準備しておきましょう。

  • 冷凍ストック(カレー・ハンバーグ・スープなどを作り置き)
  • ミールキット系の宅配(オイシックス、ヨシケイ、コープなど)
  • 冷凍宅食(ナッシュ、三ツ星ファームなど)
  • 家族・実家にお願いする食事支援の頻度を決める

二女・三女のときは、後期に週末ごとに冷凍ストックを作り置きしていました。
これが産後1か月、ものすごく効きます。

「料理を作る判断」自体が産後の脳には負担
レンジで温めるだけの状態を作っておくのがコツです。

21. スマホ容量を空ける・写真を整理する

これも見落としがちですが、産後は写真・動画を1日に何十枚も撮ります。
スマホの容量がパンパンだと、決定的瞬間で撮れません。

妊娠後期のうちに、クラウド(Googleフォト、iCloud、Amazon Photos)への自動バックアップ設定を済ませておきましょう。

あわせて、過去の写真を整理してアルバムにしておくのもおすすめです。
産後はそんな時間、絶対に取れません。

22. 内祝い候補をリストアップする

出産報告をすると、思った以上の人からお祝いをいただきます。

内祝いを誰に何を返すかは、いただいてから考えると確実に遅れます

妊娠後期のうちに、カタログギフトのサイトを2〜3個ブックマークし、予算別の候補を決めておくと、産後の事務作業が一気に楽になります。

23. 産後の手続きリストを作る

出産後は、出生届・健康保険・児童手当・乳幼児医療証・出産育児一時金など、役所と勤務先への手続きが集中します。

「いつまでに・どこに・誰が・何を持って行くか」を一覧化しておくと、産後の頭がぼんやりしていても進められます。

特に児童手当は「出生日の翌日から15日以内」が申請期限で、これを過ぎると遡って受け取れません。

後期のうちにリスト化しておきましょう。

24. 夫婦の思い出を残す(手紙・動画)

これは余裕があったらで構いません。

「お互いに今思っていること」を手紙にして交換したり、妻のお腹を毎週同じアングルで動画に撮ったり。

振り返ったときに、妊娠期間の記憶が一気によみがえるのでおすすめです。

25. マタニティフォトを撮る

マタニティフォトは、お腹のふくらみが一番美しい時期である32〜36週ごろに撮るのが定番です。

我が家は3人とも、自宅でスマホで撮影しました。
スタジオで撮るなら相場は2〜5万円、出張カメラマンなら1〜3万円ほどです。

3人とも同じポーズで撮っておくと、後で並べたときに「あ、三女のお腹が一番大きかった」など、夫婦で何度も見返せる宝物になります。

3児の父として「特に後悔したこと」5つ

3児の父が出産前準備で後悔したことを夫婦で話し合う画像

ここまで25項目を紹介しましたが、その中でも「これは本気で後悔した」というものを5つに絞って深掘りします。

一般的な妊娠記事にはあまり出てこない、私たち夫婦の実体験に基づく後悔です。

後悔1:長女の出産前に、部屋を整えておかなかった

長女が生まれたとき、リビングは独身時代の延長のまま、ソファ・テレビ・本棚がぎゅうぎゅうに詰まっていました。

新生児を寝かせるスペースがなく、結局ベビーベッドを寝室に置くしかなく、夜中の授乳で妻はずっと寝室を行き来する羽目になりました。

二女のときに思い切ってソファを処分し、リビングに大きなプレイマットを敷いたところ、授乳もオムツ替えも沐浴後の保湿も、すべてリビングで完結するようになりました。

これだけで、産後の疲労が体感3割減です。

後悔2:産後の夫婦分担を具体的に決めていなかった

長女のときの私は、典型的な「言われないと動かない夫」でした。

妻が言葉にせず、表情で察してほしいタイプだったこともあり、ちょっとした不満が積もって、産後3か月で大きな喧嘩が3回ありました。

二女のときは、妊娠中期に紙に書き出して、「平日朝の沐浴は夫、夜の寝かしつけは妻、土日の食事は夫」と明文化しました。

喧嘩が激減し、何より妻の表情が明らかに穏やかになりました。

「察する」ではなく「書く」「決める」

これは何度でも強調したい結論です。

後悔3:ネットスーパーとファミサポを、産後に登録しようとした

長女のときの私たちは、産後の生活を完全にナメていました。

「足りないものは買いに行けばいい」「困ったら誰かに頼めばいい」と思っていたら、そのどちらも「事前登録なしでは動かない」のが現実でした。

ネットスーパーは登録から初回配送まで数日〜1週間。
ファミサポは登録面談から実利用まで2〜4週間。

新生児を抱えた状態で、この申し込み作業をやるのは、ほぼ不可能です。

妊娠中期のうちに、両方とも登録だけ済ませておきましょう。これだけで、産後の選択肢が劇的に広がります。

後悔4:障害や発達への不安を、夫婦で早く話せなかった

長女が自閉症と診断されたのは、3歳のときです。

それ以前、1歳半健診で「言葉が遅い」と指摘されたとき、私と妻は不安の話を避け続けました。

私は「気にしすぎだよ」と妻を励まそうとし、妻は「夫に否定されたくない」と本音を飲み込みました。

結果として、診断が出るまでの半年間、夫婦は同じ家にいながら悩み続けていました。

二女・三女の妊娠中、私たちは「もし障害があったらどうするか」を妊娠中から正面から話すようにしました。

話したからといって不安が消えるわけではありませんが、夫婦の足並みが揃う

これが何より大きい財産になりました。

なお、自閉スペクトラム症(ASD)は、厚生労働省の資料によれば約100人に1人が該当するとされており、決して珍しいものではありません。
(出典:厚生労働省「発達障害の理解」(PDF)発達障害情報・支援センター「自閉症スペクトラム障害(ASD)」

妊娠中に過剰に不安になる必要はありませんが、「もし発達に気になる点が出てきたら、どこに相談すればよいか」を知っておくことが、何より家族の安心につながります。

後悔5:地域の相談先を、もっと早く知っておけばよかった

長女が「もしかして発達がゆっくりかもしれない」と感じ始めたのは、生後10か月ごろでした。

でも、どこに相談すればいいのかわからず、ネット検索だけで半年を浪費しました。

実は、地域には次のような相談先があります。
これらは妊娠中から知っておいて損はありません

  • 市区町村の保健センター(保健師に無料で電話相談できる)
  • 児童発達支援センター(発達に気になる点があれば誰でも相談可)
  • かかりつけの小児科
  • 地域の子育てひろば(同年代の親と話せる)
  • 自治体の発達相談窓口(無料・予約制)

「相談先がある」と知っているだけで、不安に押しつぶされずに済みます。

長女のときに知らなかったこの情報を、二女・三女のときには妊娠中から押さえていました。

不安が強い人が、妊娠中に調べておきたいこと

赤ちゃんの健康や発達が不安な人が妊娠中に調べたい情報を整理した画像

ここからは、特に「赤ちゃんの健康・発達が不安」という方に向けた、調べておきたいことの整理です。

長女の自閉症をきっかけに、私たち夫婦が二女・三女の妊娠中に深く調べた内容を、優先度の高い順に紹介します。

1. まずは葉酸・食事・睡眠・健診を整える

過剰に医療的な対策に走る前に、エビデンスのある基本を押さえるのが先決です。

  • 葉酸サプリの摂取(1日400μg、モノグルタミン酸型)
  • バランスの取れた食事(鉄分・カルシウム・タンパク質)
  • 禁酒・禁煙(受動喫煙も含めて)
  • 十分な睡眠(妊娠中の睡眠不足は早産リスクを上げるとされる)
  • 妊婦健診を欠かさず受ける

「特別なことより、基本を徹底する」。

3児の妊娠を経験して、これが一番効くという結論に至りました。

2. 出生前検査について「正しく」知る

日本医学会の説明資料によると、生まれてくる赤ちゃんの100人中3〜5人ほどは、何らかの先天的な疾患を持って生まれてくるとされています。

このうち染色体が原因の疾患は約25%で、NIPTの検査対象である3つの染色体疾患(21トリソミー・18トリソミー・13トリソミー)はそのさらに一部です。
(出典:日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会「NIPT説明文書」(PDF)

つまりNIPTで「陰性」と出ても、先天疾患の可能性がゼロになるわけではないという点は、正しく理解しておく必要があります。

NIPTをはじめとする出生前検査について、受ける・受けないを判断する前に「何がわかって、何がわからないのか」を正確に知ることが重要です。

NIPTで判定できるのは、主に21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー・13トリソミーの3つの染色体疾患です。
自閉症をはじめとする発達障害、二分脊椎、心疾患、口唇口蓋裂などは、NIPTではわかりません

ここを誤解したまま受検すると、「陰性だったのに発達障害が見つかった」という形で、後から強いショックを受けることになります。

こども家庭庁・厚生労働省の方針では、出生前検査は「妊婦・パートナーが正しく理解し、熟慮したうえで自分たちで判断するもの」と位置づけられています。

受検前には、認定遺伝カウンセラーや産科医との十分な相談が前提です。

私たち夫婦がNIPTを受けた具体的な経緯・費用(参考までに、認可外施設で約20万円前後が相場です)・当日の流れ・結果が出るまでの心理状態は、別記事で詳しくまとめています。

▶ 関連記事:NIPT(新型出生前診断)を受けて後悔したこと・よかったこと

3. 臍帯血の保管について「正しく」知る

臍帯血(さいたいけつ)とは、出産時にへその緒と胎盤の中に残っている赤ちゃんの血液のことで、造血幹細胞を豊富に含んでいます。

日本では、臍帯血の扱いに大きく2種類あります。

  • 公的バンク:無償で提供し、白血病などの患者さんの治療に使われる(自分や家族のためには使えない)
  • 民間バンク:有料で保管し、本人や家族の将来の治療目的で使う可能性に備える

民間バンクで保管した臍帯血が、確立された医療として現時点で使える疾患は限られています。

日本赤十字社や政府広報オンラインでも、公的さい帯血バンクは白血病など造血器疾患の患者さんの治療のために使われる仕組みであり、民間バンクは本人や家族の将来の利用可能性(再生医療など、現時点では医療技術として確立されていないものを含む)に備えて保管する事業者と説明されています。
(出典:政府広報オンライン「赤ちゃんからの贈り物。臍帯血移植とは?」日本赤十字社 造血幹細胞移植情報サービス

つまり、「臍帯血を保管すれば自閉症や脳性麻痺の治療ができる」というのは正確ではありません。

「将来、再生医療として確立された場合に、選択肢の一つになる可能性がある」というのが正確な表現です。

私たち夫婦は、二女・三女の出産時に民間バンクで臍帯血を保管しました(保管費用は10年プランで20万円前後)。

長女のときに知らずに保管できなかったことへの後悔と、「もし将来、再生医療が進んだときに選択肢があるなら」という気持ちからの判断です。

「保管する/しない」はご家庭の価値観と経済状況によります。

費用・現時点での医療的位置づけ・利用可能性を理解したうえで、夫婦で判断するのが正解です。

▶ 関連記事:臍帯血の民間バンク保管で後悔したこと・よかったこと【ステムセル研究所体験談】

4. 相談先を知っておく

不安が強いときに、一人で抱え込まない仕組みを作っておくことも重要です。

妊娠中・産後を通じて使える相談先は次の通りです。

  • かかりつけの産科医・助産師
  • 市区町村の保健センター(保健師)
  • 自治体の妊娠SOS窓口
  • 認定遺伝カウンセラー(出生前検査の相談)
  • 産後ケア事業(自治体の補助あり)
  • 児童発達支援センター(発達の不安があるとき)

「困ってから探す」ではなく、「困る前に知っておく」

これだけで、不安への耐性が大きく変わります。

よくある質問(FAQ)

妊娠中にやっておけばよかったことに関するFAQを示す画像

Q

妊娠中にやっておけばよかったこと、一番のおすすめは?

A

3児の父としての結論は、「夫婦で産後の生活を具体的に話して、紙に書くこと」です。
家事分担、夜間授乳の担当、里帰りの有無、上の子のケアなど、口頭で「協力するよ」と言うだけでは、産後に必ず認識のズレが出ます。
明文化することで、産後クライシスを大幅に減らせます。

Q

妊娠中にやってはいけないことは?

A

飲酒・喫煙(受動喫煙含む)・カフェインの過剰摂取・生肉や生魚(リステリア・トキソプラズマ感染リスク)・激しい運動・サウナや熱すぎる入浴などです。
特に妊娠中の飲酒は胎児性アルコール症候群、喫煙は子宮内胎児発育遅延などのリスクが報告されています(出典:日本産婦人科医会「飲酒、喫煙と先天異常」)。
詳しくはかかりつけの産科医の指示に従ってください。

Q

妊娠初期にやっておくべきことは?

A

体調最優先のうえで、(1)母子手帳と自治体制度の確認、(2)葉酸サプリの開始、(3)勤務先の産休・育休制度の確認、(4)夫婦での産後生活の話し合い、(5)出生前検査の情報収集、この5つが重要です。

Q

妊娠後期は何から始めるべき?

A

(1)入院バッグの完成、(2)陣痛・破水時の動き方の決定、(3)小児科・夜間急病ダイヤルの確認、(4)産後の食事ストック、(5)産後の手続きリストの作成、これらを優先しましょう。

Q

NIPTは受けたほうがいい?

A

「受けるべき/受けないべき」と他人が決めることではありません。
NIPTで何がわかり、何がわからないのかを正しく理解したうえで、夫婦で判断することが大切です。
受ける場合は、認定遺伝カウンセラーがいる施設での受検と、結果が出た後の相談体制が整っているかを確認してください。

Q

臍帯血は保管したほうがいい?

A

これも、家庭の価値観と経済状況による判断です。
「現時点で確立した医療として使える範囲は限定的」「将来の再生医療への期待に備える性質のもの」という前提を理解したうえで、費用とのバランスで決めるのが現実的です。

Q

葉酸サプリはいつから飲むべき?

A

厚生労働省は、妊娠の少なくとも1か月前から妊娠3か月までの間、1日400μgの葉酸(モノグルタミン酸型)をサプリで摂取することを推奨しています。
妊活中の方は、妊娠が判明する前からの摂取が理想です。

Q

上の子がいる場合、妊娠中に追加で準備すべきことは?

A

(1)上の子の保育園・幼稚園の送迎を誰がやるか、(2)陣痛・出産時に上の子を誰が見るか(ファミサポ・実家・夫の在宅)、(3)上の子の「赤ちゃん返り」への心構え、(4)上の子と二人だけの思い出を作っておく、この4つを意識しておくと、産後がだいぶ楽になります。

まとめ:妊娠中の準備が、産後の余裕を決める

3児の父として、最後にお伝えしたいのはシンプルなことです。

「妊娠中にどれだけ準備したか」が、産後の余裕を決めます。

長女のときの私たちは、ほぼ何も準備せず、産後の3か月を「とにかく耐える」だけの日々で過ごしました。

二女・三女のときは、この記事に書いた内容を一つひとつ潰していった結果、産後の生活がまったく違うものになりました。

特に強くお伝えしたいのは、次の5つです。

  • 夫婦で産後の家事・育児分担を「紙に書いて」決める
  • 妊娠中期のうちに部屋を片付け、赤ちゃんスペースを作る
  • ネットスーパー・ファミサポは妊娠中に登録して「試す」
  • 小児科・地域の相談先を妊娠後期までに把握する
  • 発達や障害への不安は、夫婦で正面から話しておく

NIPT・臍帯血・葉酸サプリといった「医療・検査・サプリ」の話題は、不安が強い方ほど気になると思います。

ただ、これらは「妊娠中にやるべきことの中心」ではなく、「正しく知ったうえで、夫婦で判断するもの」です。

商品やサービスの広告に流されず、信頼できる情報をもとに、ご夫婦で納得のいく判断をしてください。

この記事が、あなたの妊娠期間を「後悔の少ない」ものにする一助になればうれしいです。

元気な赤ちゃんに会える日を、心から応援しています。

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