妊娠中の旅行で後悔する3つのパターン|もう行ってしまったら?

妊娠中の旅行で起こる3つの後悔と、旅行後にできることを整理したアイキャッチ
ケンサク

ケンサク

知的障がい支援士

はじめまして、ケンサクといいます。
重度知的障害を伴う自閉症の娘を育てる父親です。
「元・教材編集者」のスキルと専門資格を活かし、家庭で無理なく実践できる療育ノウハウを発信しています。

【資格】
◎知的障がい支援士
◎子ども発達障がい支援アドバイザー

【経験・実績】
◎教材出版社で教材編集・制作(約7年)
◎情報の「スモールステップ化」が得意
◎児童発達支援事業の立ち上げに関与
◎10ヶ所以上の療育施設を比較・体験
◎SNS総フォロワー2,500人以上
◎妻の3人目の妊娠時に、家族としてNIPTを経験
◎二女・三女の出産時に民間臍帯血バンクを利用

療育・障害児育児を中心に、家族で経験した妊娠・出産、NIPT、臍帯血保管についても、当事者・利用者の立場からお伝えします。

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宿の予約を取ったあとで、ふと手が止まる。

「本当に行っていいんだろうか」

あるいは、旅行から帰ってきて荷物をほどきながら、「少し無理をしすぎたかもしれない」と思いはじめる。

どちらの状態でこの記事にたどり着いた方も、お腹の赤ちゃんのことを考えているという点では同じだと思います。

ただ、妊娠中の旅行について書かれたネット上の記事の多くは、これから行く人に向けた準備リストです。もう行ってしまった人が知りたいことには、あまり答えてくれません。

このブログ記事では、冒頭で書いたような後悔を3つに分けて整理します。準備で減らせる後悔と、準備では消えない後悔があるからです。

私は、重度知的障害を伴う自閉症の長女を育てる父親のケンサクといいます。妻の妊娠に気づかないまま海外旅行に行き、そのあと何年も考え続けた側の人間です。

妊娠中の旅行の「後悔」は、3つに分かれます【まず切り分ける】

妊娠中の旅行で生じる体調、対応、自責の3種類の後悔を分けて示す図

妊娠中の旅行を後悔したという話は、中身を見ていくと3つに分かれます。

  • 体調を崩した後悔:つわりがぶり返した、頭痛が続いた、疲れが抜けなかった
  • 動けなかった後悔:お腹が張ったのに病院が遠かった、誰に相談していいか分からなかった
  • 自分を責める後悔:あのとき行かなければ、何か違っていたんじゃないか

当たり前ですが、この3つは対処の方法がまったく違います。

前の2つは、時期と距離と行程を変えれば、かなりの部分を減らせます。妊娠中の旅行について書かれた記事の多くは、ここを扱っています。それは間違っていません。

ただ、3つ目「自分を責める後悔」だけは準備で減りません。

すでに行ってしまった人にとっては、これがいちばん重い。そして、ここについて正面から書かれたものは、あまり多くないんです。

ここから先は、しばらく3つ目の話が続きます。これから行く予定で、準備の話だけを知りたい方は、後半の「後悔を減らす5つの判断軸」のところまで飛ばしていただいて構いません。

わが家の場合|妊娠に気づかないまま、ハワイに行きました【体験談】

妊娠に気づかないまま海外旅行をし、帰りの長時間移動で体調の負担を感じた夫婦

私たち夫婦は、妻が長女を妊娠していた期間に、2回旅行をしています。

1回目は妊娠1ヶ月頃。しかも海外です。

新婚旅行として以前から決まっていたハワイ行きで、そのときはまだ、妻が妊娠していることに夫婦2人とも気づいていませんでした。

前半の写真には、笑っている妻が写っています

海に行って、シュノーケリングもして、観光もして。食事もお酒も、普通に楽しんでいました。

そのときの写真は今も残っています。何年も経ってから見返したことがあるのですが、そこに写っている妻は、どう見ても元気そうです。

だから、旅の前半だけを切り取れば、後悔する要素はどこにもありませんでした。

問題は、その先です。

崩れはじめたのは、中盤からでした

食欲がなくなり、頭痛と倦怠感が出てきて、後半には高熱まで出ました。

そのときの私は、「慣れない土地で疲れたんだろう」としか思っていません。
まさか妊娠しているとも思っていませんでした。

言葉も医療体制も違う場所で、妻の熱が下がらない。

病院に行くべきなのか、休んでいれば落ち着くのか。判断する材料が、こちらには何もありませんでした。

あのときの落ち着かなさは、今でもよく覚えています。

いちばんこたえたのは、帰りの飛行機でした

体調が戻らないまま、長時間のフライトです。

座っていることしかできません。横になれない。すぐには降りられない。着くまで何時間もある。

「帰り道が一番きつかった……」

これが妻の正直な感想でした。

これは妊娠に気づいていたかどうかとは、実はあまり関係のない話でもあります。

ただ、体調を崩したときに逃げ道がない移動手段を、往復とも選ばざるをえなかった。そこが問題でした。

2回目の旅行は、車で1時間の温泉に1泊だけ

妊娠が分かったあと、安定期に入ってからもう一度だけ旅行に行きました。

このときは、1回目の反省をそのまま形にしています。

  • 車で1時間ほどの距離にした
  • 1泊2日にした
  • 歩く時間が長くならない行程にした
  • 宿の食事は、妊娠中である旨を事前に伝えて相談した

結果として、体調を崩すことなく旅行は無事に終わりました。

夫婦2人での旅行はしばらく難しくなると分かっていたので、行けてよかったと思っています。

ちなみに妻は足のむくみが強く出るほうだったので、着圧ソックスは移動中も欠かせませんでした。細かいことですが、こういう物ひとつで移動のつらさは変わります。

長女に障害があると分かったあと、「あの旅行のせいだ」と考えました

過去の旅行写真を見返しながら、旅行と子どもの障害を結びつけて自分を責めた保護者の手元

ここからが、療育について書いているこのブログで、旅行の記事を書いている理由です。

生まれた長女は、体そのものは健康でした。ただ、のちに知的障害を伴う自閉症と診断されています。

診断を聞いたあと、私たち夫婦の頭に浮かんだのが、あのハワイでした。

妊娠に気づかないまま飛行機に乗って、動き回って、熱まで出た。あれが何か関係していたんじゃないか……

そう考えた時期が、確かにあります。

先に、事実のほうを書きます

ここは体験ではなく、公的な情報として整理します。

自閉スペクトラム症については、国が運営する発達障害ナビポータルで、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される発達の障害だと説明されています。

生まれつきの脳の働き方に関わるものと考えられていて、妊娠中の旅行が原因だとはされていません。
*出典:発達障害ナビポータル「自閉症スペクトラム障害(ASD)」

もうひとつ。日本産婦人科医会の資料では、先天異常の自然発生率はおよそ2〜3%、流産の自然発生率はおよそ15%とされています。
*出典:日本産婦人科医会「(2)妊娠と薬」

同じ資料には、受精からおよそ2週間は「All or None(全か無か)」と呼ばれる時期だという説明もあります。

ただし、これは薬剤や放射線の影響について書かれたものです。旅行を対象にした説明ではないので、そこは正確に受け取る必要があります。

私は医師でも研究者でもないので、ここから先の医学的な判断はできません。

ただ、少なくとも「妊娠初期に旅行したから障害のある子が生まれる」という説明が、公的な情報のどこにも見当たらない。それは分かりました。

それでも、気持ちのほうはすぐに動きませんでした

数字を読んでも、資料を読んでも、夜中にふと思い出すんです。

あのときの飛行機。熱の出た妻。

理屈で否定できても、感情は別のところにあります。

私たちがそこから抜けられたのは、何かに納得したからではありません。目の前の娘に今日できることをやる日が続いていくうちに、考える時間が減っていっただけです。

過去の一日を疑い続けても、娘の今日は変わりませんでした。

これは、当時の自分に言い聞かせていたことでもあります。

責める相手が、いつのまにか入れ替わります

もし今、旅行に行ったことを思い返して、自分を責めていたり不安に思っている方がいるなら、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

あなたは決して軽率だったわけではありません。

妊娠に気づける時期には限りがありますし、気づいていても体調がどう変わるかは事前には分かりません。分からないものを予測できなかったことは、落ち度とは言えないはずです。

そして、もうひとつ。

自分を責める気持ちは、途中から形を変えます。

旅行を悔やんでいたはずなのに、いつのまにか「この子は大丈夫なんだろうか」という不安に変わっている。矛先が、過去から未来へ移るんです。

私の場合、それが起きたのは長女のときではありませんでした。妻が3人目を妊娠したときに、同じ種類の不安が、今度は妊娠中にやってきました。

その話は、この先で書きます。

もう行ってしまった方が、今からできること【4つ】

妊娠中の旅行後にできる健診での相談、症状の連絡、不安の共有、情報整理の4ステップ

すでに旅行を終えていて、この記事を読んでいる方へ。

やることは多くありません。

1. 次の健診で、行ったことを伝える

隠す必要はありません。

いつ、どこへ、どのくらいの日程で行って、体調に何かあったか。それを伝えるだけです。

医師は責めるために聞くのではなく、経過を見るために聞きます。

2. 気になる症状があるなら、健診まで待たない

お腹の張り、出血、痛み、発熱。こうした変化があるなら、次の予約日を待たずに連絡してください。

「大げさかもしれない」と思って様子を見るより、聞いてしまったほうが早く終わります。

3. ひとりで抱え込まない

不安は、黙っているほど大きくなります。

パートナーでも、健診のときの助産師さんでも構いません。声に出して聞いてもらうだけで、輪郭がはっきりします。

4. 不安の矛先が、赤ちゃんそのものに移ってきたら

ここからが、さきほどの続きです。

旅行を悔やむ気持ちが「この子は大丈夫なのか」に変わってきたとき、多くの方が次に調べるのが、妊娠中の検査だと思います。

先にはっきり書いておきます。

旅行の影響を調べる検査は、ありません。

たとえば出生前診断を受けても、「あの旅行が何かに影響したかどうか」は分かりません。そこを期待して受けると、結果を見たあとで宙ぶらりんになります。

では、何が分かるのか。

NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)で調べられるのは、限られた染色体の疾患についての可能性です。分かることの範囲は、はじめから決まっています。
*出典:出生前検査認証制度等運営委員会「NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)とは」

そのうえで、わが家の話をします。

妻が3人目を妊娠したとき、私たちはNIPTを受けました。

障害のある長女との暮らしを知っているからこそ、軽くは決められませんでした。何日も話した末に、不安を2つに分けて考えることにしています。調べられる不安と、調べられない不安です。

旅行のことも、長女に障害があった理由も、後者でした。どれだけ考えても、答えの出しようがない。

だったら、前者だけでも片づけておこう。そういう決め方でした。

受けて得られたのは、安心ではありません。調べられることは調べた、という納得です。

ここは正直に書きます。検査を受けても不安は消えません。不安の種類が変わるだけです。

それでも、宙に浮いたままの不安を1つでも地面に降ろせたのは、私たち夫婦にとっては大きいことでした。

今日決める話ではありませんし、受けないという選択も同じだけ普通のことです。もし気持ちの整理をつけたい段階にいるなら、以下の記事にわが家がどう考えたかをまとめています。

検査そのものを具体的に検討している段階なら、以下の記事も参考にしてください。

これから行く方へ|後悔を減らす5つの判断軸

妊娠中の旅行で確認したい時期、距離、予定、中止基準、同行者の役割の5項目

ここからは、まだ出発していない方向けです。

わが家の2回目の旅行で実際に効いたのは、次の5点でした。

1. 時期は16週以降がひとつの目安

一般に、旅行を考えやすいのは妊娠16週から28週頃までとされることが多いです。つわりが落ち着き、お腹もまだそこまで大きくない時期にあたります。

ただし、ここは注意が必要です。

いわゆる「安定期」は、医学用語ではありません。産婦人科の情報発信でも、どの週数であってもトラブルが起こる可能性はあると説明されています。安定期という言葉を、安全の保証だと受け取らないほうがいいと思います。

なお、市販の妊娠・出産本でも旅行は妊娠5ヶ月以降が安心とされています。わが家では『はじめてママ&パパの妊娠・出産 (実用No.1シリーズ)』を参考にしていました。

時期の最終判断は、かかりつけの医師に確認してください。妊娠経過は人によって違うので、一般論では決められません。

2. 距離は「戻れるかどうか」で決める

移動時間の長さそのものより、大事なのは「何かあったときに、かかりつけの病院へ戻れる距離か」です。

わが家が2回目に車で1時間の場所を選んだのは、この一点でした。

移動が1〜2時間程度なら、体調が変わったときに引き返す判断ができます。逆に、戻るのに半日かかる場所だと、その場でどうにかするしかありません。

行き先を決める前に、近くの産婦人科や総合病院の場所を調べておくと、気持ちの余裕が変わります。

3. 予定は「1日1つ」に絞る

これは1回目の失敗から学んだことです。

妊娠初期はお腹も大きくないので、動けてしまいます。動けるから、予定を入れてしまう。

でも、その日の疲れは翌日に出ます。

観光を2つ入れるなら1つにする。移動を挟む日は、他に何もしない。予定が少ないほど、体調が変わったときに切り捨てるものがなくて済みます。

4. 中止の基準を、行く前に決めておく

ここは、あまり書かれていないところだと思います。

旅行で判断が難しいのは「その場」ではありません。事前に決めていないから、その場で迷うんです。

具体的には、この3つを出発前に決めておくと変わります。

  • やめる合図を1つ決める:お腹の張りを感じたら、その日の残りの予定はやめる、など
  • 予定を1つ飛ばしても崩れない組み方にする:飛ばした瞬間に全部やり直しになる行程は、迷いを生みます
  • 「様子を見る」を選択肢から外す:迷った時点で連絡する、と先に決めておく

疲れているときや不安なときに、正しい判断を求めるのは無理があります。元気なうちに決めておいて、当日は決めた通りにするだけ。それくらいで十分です。

5. 同行者が引き受ける役割を、先に決めておく

ここは、父親側の話です。

妊娠中の旅行の情報は妊婦さん向けに書かれたものが多いのですが、実際に旅程を組んだり、当日に判断したりするのは、一緒に行く側(パートナー)であることも多いはずです。

荷物を持つ役、休憩を時間で組み込む役、現地の医療機関を調べておく役。このあたりを先に引き受けておくと、当日がまったく違います。

そして、いちばん大事なのは、中止や短縮を言い出す役です。

体調が微妙になってきたとき、妊婦さん(奥さん)本人からは言い出しにくいものです。「せっかく来たのに」という気持ちが働きますから。

やめようと先に言うのは、一緒に行った側の仕事だと思っています。

旅行の準備そのものについては、以下の記事にもまとめています。持ち物や、産前にやっておきたいことを整理したい方はどうぞ。

海外旅行を考えているなら、先に確認しておきたいこと

妊娠中の海外旅行前に確認したい保険、医療費、航空会社の規定、フライト時間

わが家の経験からいえば、海外は積極的にはおすすめしません。

とはいえ、事情は人それぞれです。仕事の都合もあれば、以前から決まっていた予定もあります。頭ごなしに「やめましょう」とだけ書いても意味がないと思うので、確認すべきことを整理します。

先に確認しておきたいのは、次の4点です。

  • 保険の適用範囲:海外旅行保険は、妊娠に関連する症状の治療を補償の対象外としている商品が少なくありません。契約前に確認してください。
  • 医療費:日本の健康保険が使えないため、治療内容によっては高額になります。
  • 航空会社の規定:出産予定日が近づくと、搭乗に条件がつきます。
  • フライト時間:長時間同じ姿勢でいることによる血行不良への対策が要ります。

航空会社の規定については、日本の大手2社が基準を公開しています。

JALでは、出産予定日を含め28日以内に搭乗する場合は診断書が必要で、国内線では出産予定日を含め7日以内、国際線では14日以内の搭乗に産科医の同伴が条件とされています。

ANAも、出産予定日を含む28日以内の搭乗について診断書の提出を求めています。
*出典:JAL「診断書について」/ANA「飛行機のご搭乗に際し診断書が必要になる場合のご案内」

規定や保険の内容は変わることがあります。ここに書いた条件はこの記事の更新時点のものなので、申し込みの前に各社の公式サイトでご確認ください。

最後にもう一度だけ、わが家の話を。

いちばんこたえたのは、行きではなく帰りの機内でした。行きは元気でも、帰りも同じ体調とは限りません。往路だけでなく復路の負担まで想像しておくと、判断が変わると思います。

よくある質問【妊娠中の旅行について】

妊娠8ヶ月、臨月、妊活中、温泉、旅行を見送った後悔、家族の反対に関するFAQ

Q

妊娠8ヶ月ですが、旅行はできますか?

A

週数だけで一律に決まるものではありません。ただし妊娠後期はお腹が大きくなり、移動そのものの負担が増えます。早産のリスクも意識する時期です。

行くとしても、かかりつけからすぐ戻れる距離に限る。それが現実的だと思います。判断はかかりつけの医師に確認してください。

Q

臨月の旅行はどうでしょうか?

A

臨月は、いつ陣痛や破水が起きても不思議ではない時期です。旅先で始まった場合、かかりつけ以外での対応になります。

飛行機については、出産予定日を含め28日以内は診断書が必要になるなど条件がつきます。日程が近い場合は、旅行の可否そのものを医師に相談したほうが確実です。

Q

妊活中ですが、旅行の予定が入っています

A

わが家がつまずいたのが、まさにここでした。

妊娠が分かるのは早くても4〜5週以降です。それより前に旅行の日程が来ていると、気づかないまま出発することになります。

日程を動かせないのであれば、行程のほうを先に緩めておくのが現実的だと思います。移動を短くする、予定を詰めない、体調が変わったら切り上げる。この3つを最初から前提にしておけば、あとから「知らずに無理をさせた」と悔やむ材料が減ります。

Q

温泉には入っても大丈夫ですか?

A

温泉法にもとづく掲示の基準では、以前は一般的禁忌症として「妊娠中(とくに初期と末期)」が挙げられていました。この記載は2014年に削除されています。医学的な根拠がないと判断されたためです。
*出典:群馬県「妊婦さんが温泉を楽しむための注意事項」

ただし、削除されたのは泉質についての話です。濡れた床での転倒や、長湯によるのぼせには注意が要ります。貸切風呂や部屋風呂を選ぶと、混雑と転倒のリスクを一度に下げられます。

Q

旅行に「行かなかったこと」を後悔しています

A

これも、よくある後悔だと思います。

産後しばらく夫婦だけの外出が難しくなるのは事実です。ただ、旅行に行かなかったこと自体が、その後の何かを決めるわけではありません。

日帰りで少し遠くのカフェに行く。近場のホテルに1泊だけする。そういう形でも区切りにはなります。わが家の2回目も、実質は1泊の小旅行でした。

Q

家族に反対されています

A

反対する側は、たいてい「万が一」を心配しています。行程そのものを見ていないことが多いんです。

行き先の医療機関、移動時間、1日の予定、中止の基準。この4つを先に示してみましょう。それでも折り合わないときは、医師に相談したうえでどう言われたかを共有するのが早いです。

まとめ

妊娠中の旅行については、16週以降に、かかりつけから戻れる距離で、余裕のある行程で。これが一般的な考え方です。正しいと思いますし、わが家の2回目もその通りにして、何事もなく終わりました。

そのうえで、この記事で伝えたかったのは別のことです。

後悔には3種類あります。

体調を崩した後悔と、動けなかった後悔は、時期と距離と予定の量と、中止の基準で減らせます。ここは設計の問題です。

減らせないのは、3つ目でした。

自分を責める後悔は、準備では防げません。事実を調べて、切り分けて、それでも残る気持ちは、時間をかけて置いていくしかない。少なくとも、私たち夫婦はそうでした。

そして、その気持ちは放っておくと、過去への後悔から未来への不安に姿を変えます。そうなったときは、調べられることと調べられないことを分けてみてください。わが家がやったのは、それだけです。

これから行く方は、行程を1つ減らして、やめる合図を1つ決めてください。

もう行ってしまった方は、次の健診でそのことを伝えてください。

どちらも、今日のうちにできることです。