高齢出産でダウン症児を産んだら後悔する? 障害児の親が実践した4つの対策

高齢出産でダウン症児を産んだら後悔する? 障害児の親が実践した4つの対策
ケンサク

ケンサク

知的障がい支援士

はじめまして、ケンサクといいます。
重度知的障害を伴う自閉症の娘を育てる父親です。
「元・教材編集者」のスキルと専門資格を活かし、家庭で無理なく実践できる療育ノウハウを発信しています。

【資格】
◎知的障がい支援士
◎子ども発達障がい支援アドバイザー

【経験・実績】
◎教材出版社で教材編集・制作(約7年)
◎情報の「スモールステップ化」が得意
◎児童発達支援事業の立ち上げに関与
◎10ヶ所以上の療育施設を比較・体験

専門知識と実体験をもとに、障害児育児の「困った」を解決し、親子で笑って過ごすためのヒントをお届けします。

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「高齢出産になるけど、もしダウン症の子どもが生まれたらどうしよう……後悔するのかな……」

今まさに、そんな不安を抱えている方へ。
結論から言うと、ダウン症のお子さんを産んで後悔するかどうかは、正直なところ一概には言えません。
愛情深く育てて「産んでよかった」と感じている親御さんもいれば、合併症やきょうだい児の問題で苦しんでいるご家庭もあります。
ただし、一つだけ確実に言えることがあります。

「対策しなかったことへの後悔」は、防げます。

私は、重度知的障害を伴う自閉症の長女を育てる父親です。
長女の障害を経験したからこそ、二女・三女の出産時には夫婦で本気の対策に取り組みました。
新型出生前診断(NIPT)を受け、葉酸サプリを妊活前から摂取し、臍帯血を保管。
三女の出産時は、妻が高齢出産に近い年齢でした。

このブログ記事では、障害児を育てる当事者としてのリアルな経験と、高齢出産で後悔しないために私たち夫婦が実践した4つの対策を、包み隠さずお伝えします。

この記事を読んでわかること
  • 障害児を育てる当事者が「後悔」について思うこと
  • 高齢出産でダウン症児が生まれる確率(年齢別データ)
  • ダウン症のお子さんを持つ方のリアルな声(ポジティブ・ネガティブ両面)
  • 後悔しないために実践した4つの具体的な対策
  • NIPT(新型出生前診断)の種類・費用・選び方
  • もしダウン症の子どもが生まれた場合の育児イメージと支援
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高齢出産とダウン症【私がこの記事を書く理由】

高齢出産とダウン症【私がこの記事を書く理由】

最初に、なぜ私がこの記事を書いているのか、その背景をお話しさせてください。

私には3人の娘がいます。
長女は重度知的障害を伴う自閉症で、現在も発語がありません。
二女と三女は健常児として育っています。

長女に「おかしいかもしれない」と最初に気づいたのは、生後11か月の頃でした。
ハイハイをほとんどせずに歩き始め、1歳を過ぎても指差しをせず、名前を呼んでも振り向かない。
妻が「何かおかしい」と不安を感じたのがきっかけです。

そして3歳のとき、「知的障害を伴う自閉症」という診断が出ました。

診断名を聞いたとき、最初に頭に浮かんだのは「一生治らないのか」ということでした。
将来、この子は一人で生きていけるのか。

夫婦でお互いを責め合うようなことはありませんでしたが、「どうしてうちの子が」という気持ちはしばらく消えませんでした。

長女の障害は自閉症であり、ダウン症ではありません。
しかし、「障害のある子どもを育てる」という点では、ダウン症のご家庭と共通する悩みや不安が数多くあります。

日々の療育、将来への不安、きょうだい児への配慮、周囲の目。
こうした経験を持つ当事者だからこそ、高齢出産でダウン症のリスクに不安を感じている方に伝えられることがあると考えています。

二人目・三人目を産む決断【ダウン症のリスクとも向き合った】

もともと、子どもは二人・三人と考えていました。
しかし長女の障害がわかってからは、療育に全力で取り組む毎日で、それどころではなくなりました。

それでも、「もう一人欲しい」という気持ちは夫婦で変わりませんでした。
二人で話し合った結果、産む決断をしました。

ただし、不安がなかったわけではありません。

「もしまた障害のある子だったら、自分たちは耐えられるのか」
「長女の世話をしながら、もう一人育てられるのか」
「きょうだい児として辛い思いをさせてしまうのではないか」

この3つの不安は、常に頭の中にありました。

特に三女の妊娠時は、妻が高齢出産にあたる年齢でした。

高齢出産になればダウン症をはじめとする染色体異常のリスクが上がる。
それはデータとして知っていました。

長女の自閉症に加え、ダウン症などの染色体異常まで重なったら。
その不安は、正直にいって大きなものでした。

最終的に「産もう」と思えた理由は、ここで産まなければそれこそ後悔すると思ったからです。

もし生まれた子が仮に障害を持っていたとしても、体さえ健康であれば療育で引き上げることはできる。
長女を育てる中で、そう確信していました。

「健常児が欲しい」という本音

正直に言います。
「次は健常児が欲しい」と、強く思っていました。

この気持ちについて話せたのは妻だけです。
妻も同じ思いでした。

決して長女を否定しているわけではありません。
長女は可愛いし、生まれてきてくれたことに感謝しています。

それでも、「もう一人も障害がある」という未来は、想像するだけで怖かった。
それが偽りのない本音です。

だからこそ、三女の妊娠時にはNIPT(新型出生前診断)を受ける決断をしました。

NIPTは、ダウン症(21トリソミー)をはじめとする染色体異常のリスクを、母体の血液検査で事前に把握できる検査です。

三女のときは妻が高齢出産の年齢だったこともあり、夫婦で話し合った結果、「ダウン症などの重い染色体異常だけは事前に把握しよう」と決めました。

このように、私は「高齢出産」「ダウン症」「後悔」というテーマについて、きれいごとではなく、当事者としてのリアルな感情を持っています。

このブログ記事では、その経験を踏まえて、高齢出産でダウン症のリスクに不安を感じている方に向けて、できる限り正直にお伝えしていきます。

高齢出産でダウン症児が生まれる確率【年齢別データ】

高齢出産でダウン症児が生まれる確率【年齢別データ】

まず、データとして知っておくべきことをまとめます。

ダウン症(21トリソミー)は、21番目の染色体が通常2本のところ3本存在することで発症する、先天性の染色体異常です。

ダウン症児が生まれる確率は母親の年齢とともに上昇し、特に35歳を過ぎると顕著にリスクが高まります。

以下の表は、母親の出産年齢別のダウン症発症率です。

出産年齢ダウン症の発症率
20歳約1/1,667
25歳約1/1,250
30歳約1/952
35歳約1/385
38歳約1/175
40歳約1/106
42歳約1/64
45歳約1/30

*出典:厚生労働省「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」報告書 参考資料

35歳で約1/385、40歳で約1/106。
数字だけを見ると「まだ低い」と感じるかもしれません。

しかし逆に言えば、40歳で出産する場合、約100人に1人はダウン症児が生まれる計算です。

この確率を「低い」と捉えるか「怖い」と捉えるかは人それぞれですが、私たち夫婦はこの数字を見て、「対策をしないという選択肢はない」と感じました。

なぜ高齢になるとリスクが上がるのか

ダウン症の主な原因は、卵子の老化による染色体の分離異常です。

女性の卵子は、母親の胎内にいるときにすべて作られ、その後新しく作られることはありません。
つまり、出産時の母親の年齢がそのまま卵子の年齢になります。

卵子が老化すると、細胞分裂の際に染色体がうまく分かれず、21番目の染色体が3本になる(トリソミー)リスクが上がるのです。

これは生活習慣の改善だけで防げるものではなく、年齢に伴う生物学的な現象です。
だからこそ、NIPTなどの出生前診断で「事前に確認する」という対策が重要になります。

ダウン症のタイプと特徴

ダウン症は、主に3つのタイプに分類されます。

標準型(全体の約95%) は、21番目の染色体がすべての細胞で3本ある、最も一般的なタイプです。

転座型(約3〜4%) は、21番目の染色体の一部が他の染色体に付着している状態で、遺伝的要因が関与する場合があります。

モザイク型(約1〜2%) は、一部の細胞にだけ21番目の染色体が3本あるタイプで、標準型や転座型より症状が軽い傾向があります。

ダウン症のタイプと特徴

ダウン症の主な身体的特徴としては、平坦な顔立ち、小さな頭部、斜め上に上がった目、小さな耳と口、手足の小ささなど。

発達面では、個人差はあるものの、多くの場合は軽度から中等度の知的障害が見られ、歩行や言語の発達が遅れることがあります。

近年の医療の発達により、平均寿命は60歳前後にまで延びています。

また、ダウン症の場合は心臓病、呼吸器の問題や感染症、消化器系の異常、視覚・聴覚の問題、甲状腺機能低下症などの合併症リスクが高くなる点も、知っておくべき重要な情報です。

ダウン症児を産んで後悔した人・しなかった人のリアルな声

ダウン症児を産んで後悔した人・しなかった人のリアルな声

高齢出産でダウン症のお子さんを産んだ場合に後悔するかどうかは、ご家庭の状況やお子さんの症状によって大きく異なります。

ここでは、ポジティブな事例とネガティブな事例、そして出生前診断を受けなかった後悔の声の3パターンを紹介します。

ポジティブな事例:松野明美さんの場合

ダウン症のお子さんを持ちながら前向きに生きている親御さんはたくさんいます。

著名人の例では、元陸上日本代表の松野明美さんが知られています。
松野さんは35歳の高齢出産で二番目のお子さんを出産され、ダウン症と診断されました。

出産後には心臓に重大な欠陥が見つかり、ダウン症の告知も受けたとのこと。

当時は相当に辛い思いをされたそうですが、様々な葛藤を経て、今では「心から産んでよかった」と語っています。

競争で勝つことしか頭になかった私に健太郎は、
「自分のペースで走ることが一番大切」
であることを教えてくれたのです。

彼の存在がなければ、
私は人間として本当に大切なものに
気づかないで過ごしてしまったはずです。

ありがとう、健太郎。

私を選んで生まれてきてくれて、本当にありがとう。

出典:松野明美 公式サイト

このように、ダウン症のお子さんを通じて人生観が大きく変わり、「産んでよかった」と心から思える方がいることは事実です。

ネガティブな事例:きょうだい児の苦しみ

一方で、ダウン症のお子さんがいることで、ご家族が大変な苦労をしているケースもあります。

特に多いのが、きょうだい児(障害のある兄弟姉妹を持つ子ども)が苦しんでいるケースです。

僕にはダウン症の弟がいます
小学生の時からそれのせいでいじめられるようになりました。菌扱いされたり、教科書やノートに死ねって書かれたり、いろんなもの捨てられたりです。
親に相談したかったけど、母親は弟のことで手一杯で、僕がなんかやらかすと、お願いだからあんたまでお母さんを困らせないでって言われてたので、相談しようにもできませんでした。とにかく地獄で何度も死のうかと思ったくらいです
弟が悪いわけじゃないってわかってるけど、弟が原因でいじめられて、弟中心の生活で親からも構ってもらえなくて、今もこうやって悩まなきゃいけないしとにかく憎いんです。いなくなってほしいって思っちゃうんです。

出典:Yahoo!知恵袋

きょうだい児の記事が流れてくる時心が痛いよ
知り合いにダウン症の子がいるけどなぜ妹を産んだのかそれが自分達が死んだ後兄弟で支え合って欲しいと綺麗事をブログに書いてあってドン引きした。
支え合うの無理じゃん。一方的に支えるだけだしその運命決められて生まれたとかしんどすぎるでしょ

出典:X(旧Twitter)ぴーち (@piyo2122) 2024年1月15日

障害のある本人や親御さんだけでなく、きょうだい児として辛い思いをしている方がいるという現実。
ダウン症のお子さんを育てるということは、こうしたリスクも考える必要があります。

私自身、二女・三女が長女のきょうだい児になるという自覚を持っています。

だからこそ、「きょうだい児に辛い思いをさせたくない」という気持ちは、対策に本気で取り組む大きな動機になりました。

出生前診断を受けなかった後悔の声

ポジティブ・ネガティブに加えて、もう一つ知っておいていただきたいのが「出生前診断を受けなかったことへの後悔」の声です。

NIPTなどの出生前診断の存在を知っていながら受けなかった方が、出産後にダウン症の告知を受けて「受けておけばよかった」と後悔するケースは、実際に少なくありません。

ある産婦人科の先生は、「高齢出産の場合は特に、出生前診断を受けておけばこんなことにならなかったのに、という後悔の思いがより強いように感じる」と述べています(出典:ミネルバクリニック コラム)。

出生前診断を受けたからといって、すべてが解決するわけではありません。

しかし、「知らなかった」と「知ったうえで判断した」では、後悔の質がまったく違うと私は思っています。

後悔しないために私が実践した4つの対策

後悔しないために私が実践した4つの対策

ここからは、障害児を育てる当事者として、二女・三女の妊活・出産で私たち夫婦が実際に取り組んだ4つの対策をご紹介します。

一般論ではなく、すべて実体験に基づく話です。

対策①:新型出生前診断(NIPT)を受けた

NIPTは、母体の血液を採取するだけで、ダウン症(21トリソミー)をはじめとする染色体異常のリスクを高い精度で調べられる検査です。

妊娠10週目以降に受けることができ、検査精度は99%以上。
母体への負担もほとんどありません。

私たち夫婦がNIPTを受けたのは、三女の妊娠時です。
妻が高齢出産に近い年齢だったこともあり、夫婦で話し合って受けることを決めました。

正直に言うと、「陽性だったらどうするか」という話は避けて通れませんでした。

絶対ではありませんでしたが、夫婦で話し合った結果、重い障害がある場合は諦めるという方向で意見が一致しました。
長女・二女・三女のうち、二人が重い障害を持つという状況は、私たちには現実的ではないと判断したんです。

結果が届くまでの時間は、本当に長く感じましたが、陰性の結果が出たときは、正直ホッとしました。

NIPTを受けてよかったと、今でも心から思っています。
結果がどうであれ、「知ったうえで判断した」という事実は、親としての覚悟につながります。

私たちが受けたNIPTの詳細や、他のクリニックとの比較については、以下の記事に詳しくまとめています。

また、出生前診断を「受けるべきか迷っている」という方は、以下の記事もぜひご覧ください。

対策②:葉酸サプリを妊活前から摂取した

葉酸は、赤ちゃんの脳や脊髄が形成される妊娠初期に特に重要な栄養素です。

厚生労働省も、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで、通常の食事に加えて1日400μgの葉酸摂取を推奨しています(出典:厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」)。

「葉酸を摂れば確実にダウン症を防げる」というわけではありません。

しかし、葉酸を積極的に摂取することで、神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)のリスクが低減できるという研究報告があるほか、自閉症やダウン症のリスク低減に寄与する可能性を示唆する研究もあります

私たちの場合、長女のときは妊娠がわかってから葉酸サプリを飲み始めました。
しかし二女・三女のときは、妊活を始める前から夫婦で飲み始めたんです。
「少しでもリスクを減らせるなら」という思いで、夫婦で取り組みました。

結果的に二女も三女も健常児として生まれましたが、長女のときとの最大の違いは「やるべきことをやった」という安心感があったことです。

葉酸サプリについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。

対策③:健康的な生活を心がけた

「健康的な生活を送れば確実に健常児が生まれる」というわけではありません。
しかし、母体と赤ちゃんの健康にとって、基本的な生活習慣の改善が重要であることは間違いありません。

上述した葉酸をはじめ、ビタミンやミネラルなど栄養豊富でバランスの取れた食事をとること。

適度な運動を続けること。

十分な睡眠をとり、ストレスを溜めない生活を送ること。

当たり前のことに聞こえますが、妊娠中・妊活中に徹底しようとすると意外と難しいものです。

完璧にやる必要はありません。
ただ、「できることはやった」という事実が、精神的な安定につながります。

私たちの場合も、食事の見直しや妻の運動習慣の確保など、できる範囲で取り組みました。

対策④:臍帯血を保管した

臍帯血とは、へその緒や胎盤の中を流れる赤ちゃんの血液のことです。

この血液に含まれる「造血幹細胞」は、将来の病気の治療に役立つ可能性のある貴重なもので、出産時にしか採取することができません。

臍帯血はダウン症の直接的な対策ではありませんが、自閉症や脳性麻痺など、現在は根本的な治療法のない病気に対して、臍帯血幹細胞を移植することで症状の改善が期待できる という研究が進んでいます。

私たちが臍帯血の保管を知ったきっかけは、二女の妊娠中に産婦人科で案内を受けたことでした。
その後、自分で調べていく中で、「臍帯血が自閉症の治療に使える可能性がある」ということを知ったんです。

長女は自閉症です。
二女や三女の臍帯血が、将来的に長女の治療に使える可能性があるなら——そう思って、保管を決断しました。

費用は正直安くはありませんでしたが、「出産時のこの一度きりのチャンスを逃したら、二度と手に入らない」と考え、迷いはありませんでした。

私たち夫婦は二女・三女の出産時に、ステムセル研究所で臍帯血を保管しました。
臍帯血の保管について詳しくは、以下の記事にまとめています。

NIPT(新型出生前診断)をもう少し詳しく

NIPT(新型出生前診断)をもう少し詳しく

4つの対策の中でも、高齢出産で後悔しないために最も直接的な効果があるのがNIPTです。

ここでは、もう少し詳しくご紹介します。

NIPTのメリットとデメリット

NIPTの主なメリットは、母体に対するリスクがほとんどないこと、検査精度が99%以上と非常に高いこと、そして妊娠10週目以降の早い段階で受けられることです。

一方デメリットとしては、費用が15〜20万円前後と高めであること、あくまでスクリーニング検査であり確定診断ではないこと(陽性の場合は羊水検査などの確定検査が必要)、そして健康保険や医療費控除が適用されないことが挙げられます。

私たちが平石こどもクリニックを選んだ理由

平石こどもクリニック
(出所:NIPT 平石こどもクリニック公式HP)

私たち夫婦が実際にNIPTを受けたのは、平石こどもクリニックです。
選んだ理由は3つあります。

1つ目は、全国に提携クリニックがあり、自宅から通いやすい場所で受けられたこと。

2つ目は、検査結果が陽性だった場合の羊水検査が全額負担してもらえること。
結果的に陰性でしたが、「もし陽性だったら」を考えると、この安心感は大きかったです。

3つ目は、顧客満足度が7年連続で95%以上という実績があり、信頼できると感じたことです。

平石こどもクリニックのNIPTについては、以下の記事にまとめています。

全国に提携クリニックあり・羊水検査は全額負担

出生前診断の種類と精度

NIPTを含む出生前診断は、「非確定的検査」と「確定的検査」の2種類に分けられます。

それぞれの特徴をまとめました。

【非確定的検査】

検査名特徴精度費用(目安)時期(目安)
超音波検査胎児の形態異常や成長を確認する。妊娠初期から実施可能。70〜80%程度5,000〜10,000円妊娠初期〜分娩まで
母体血清マーカー検査母体の血液を検査し、染色体異常のリスクを評価。80%程度20,000〜30,000円妊娠15〜20週
NIPT母体の血液から胎児のDNAを検出し、染色体異常のリスクを評価。99%以上15万〜20万円妊娠10週以降

【確定的検査】

検査名特徴精度費用(目安)時期(目安)
羊水検査羊水を採取し、染色体異常や遺伝子疾患を確認。僅かに流産リスクあり。99%以上100,000〜150,000円妊娠15〜18週
絨毛検査胎盤の絨毛を採取し、染色体異常を確認。僅かに流産リスクあり。98〜99%150,000〜200,000円妊娠10〜14週

精度の高さとリスクの低さを兼ね備えたNIPTが第一選択として有力ですが、妊娠週数や費用なども考慮し、ご家族や担当医師と相談しながら検討を進めることが大切です。

もしダウン症のお子さんが生まれたら?【育児と支援のイメージ】

ここまでは「後悔しないための対策」を中心にお伝えしてきましたが、「ダウン症の子どもが生まれても大丈夫」「NIPTは受けない」「自然に任せたい」という考え方もあると思います。
それも一つの選択です。

もしダウン症のお子さんが生まれた場合に、どのような育児・支援のイメージになるのか、障害児を育てている当事者として参考情報をまとめておきます。

子育てで意識したいこと

障害のあるお子さんの育児で最も大切なのは、その子のペースに合わせることです。

ダウン症のお子さんは発達がゆっくりな傾向がありますが、わかりやすい言葉で説明しながらじっくり付き合うことで、確実に成長していきます。

私自身、長女(自閉症)の育児で痛感していることですが、子どものこだわりを否定せず気持ちを尊重すること、好きなことや得意なことを見つけて個性を伸ばすこと、そして日常生活の中に学びの機会を自然に組み込むことが大切です。

ダウン症のお子さんにも、この考え方はそのまま当てはまります。

早期療育の重要性

障害のあるお子さんには、早期療育が非常に効果的です。

「療育」とは、障害のある子どもの発達を支援するための専門的なプログラムのことで、言語療法、作業療法、理学療法などがあります。

早い段階から療育を開始することで、必要なスキルを効率的に身につけることができます。
私の長女も、3歳の診断後すぐに療育を開始し、少しずつですが確実に成長しています。

利用できる社会的支援

ダウン症のお子さんを育てる場合、様々な社会的支援を活用できます。

療育手帳を取得することで、各種福祉サービスや税制上の優遇措置を受けることが可能です。
また、各自治体には障害児向けの支援制度があり、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなどを利用できます。

定期的な健康チェックや専門医への相談も重要です。
ダウン症は合併症のリスクが高いため、心臓や甲状腺などの定期的な検査を受けることが推奨されています。

参考になる書籍・動画

たのしくできるダウン症の発達支援 アセスメント&プログラム

『たのしくできるダウン症の発達支援 アセスメント&プログラム』

生まれた赤ちゃんがダウン症だったら…【ウェークアップ】

よくある質問

Q

高齢出産でなくてもダウン症の子は生まれますか?

A

はい、ダウン症は高齢出産に限った話ではありません。
20歳での発症率は約1/1,667であり、確率は低いものの、若い年齢でもダウン症のお子さんが生まれる可能性はあります。
ただし、35歳以降は確率が顕著に上がるため、高齢出産の場合は特に注意が必要です。

Q

NIPTでダウン症は100%わかりますか?

A

NIPTの検査精度は99%以上と非常に高いですが、あくまで「スクリーニング検査」であり、確定診断ではありません。
NIPTで陽性と出た場合は、羊水検査などの確定的検査を受けて最終的な判断をする必要があります。
なお、NIPTで陰性の場合の的中率(陰性的中率)は99.9%以上と非常に高いレベルです。

Q

「高齢出産しなきゃよかった」と思ったことはありますか?

A

正直に言うと、妊娠中に不安が大きかった時期はありました。
特に三女の妊娠時は妻が高齢出産に近い年齢だったため、NIPTの結果が出るまでは落ち着かない日々を送っていました。
ただ、結果的にNIPTで陰性が出て、二女も三女も健常児として生まれたことで、「産んで本当によかった」と思っています。
対策をしっかり取ったうえでの出産だったからこそ、後悔はありません。

Q

葉酸でダウン症は本当に予防できますか?

A

「葉酸を摂れば確実にダウン症を防げる」とは言えません。
葉酸が最もエビデンスを持つのは、神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)のリスク低減です。
ただし、一部の研究では、葉酸の摂取がダウン症を含む染色体異常のリスク低減に寄与する可能性が示唆されています。
「確実に防げるわけではないが、リスクを少しでも下げるために飲む」というスタンスが現実的です。

Q

ダウン症の子を産んでよかったと思える日は来ますか?

A

この質問に対する答えは、本当に人それぞれです。
松野明美さんのように「心から産んでよかった」と思えるようになった方もいれば、時間がかかる方もいます。
ある産婦人科の先生は「ダウン症のお子さんを受け入れるまでに3年程度かかる親御さんが多い」と述べています。
大切なのは、一人で抱え込まず、家族や専門家、同じ境遇のコミュニティの力を借りることだと思います。

まとめ:悩んでいるなら、まずは「知る」ことから始めよう

高齢出産でダウン症のお子さんを産んだら後悔するかどうか。
その答えは、正直なところ誰にもわかりません。

ただ、私自身の経験から一つだけ確信を持って言えることがあります。

「やるべき対策をやらなかったこと」への後悔が、最も辛いものになります。

長女が自閉症と診断されたとき、「もっとできることがあったのではないか」という思いが、ずっと頭の中にありました。

だからこそ、二女・三女のときは、できることはすべてやりました。
NIPTを受け、葉酸サプリを妊活前から飲み、臍帯血を保管しました。

結果として二女も三女も健常児として生まれましたが、仮にそうでなかったとしても、「やれることはやった」という事実は、間違いなく親としての支えになっていたと思います。

もし今、高齢出産への不安を抱えているなら、まずは「知る」ことから始めてみてください。

高齢出産で取り組んでおきたい主な対策
  • 新型出生前診断:
    ダウン症などの染色体異常(疾患)がないかどうか、事前に把握できる検査です。
    高齢出産で後悔しないための対策として、まず最初に考えられるものです。
  • 葉酸サプリ
    神経管閉鎖障害のリスク低減が期待できるほか、ダウン症や自閉症のリスク低減の可能性も研究されています。
    妊活前からの摂取が推奨されます。
  • 臍帯血の保管
    ダウン症の対策ではありませんが、自閉症や脳性麻痺など、現在治療法のない病気に備えることができる大変貴重なものです。

今回の記事が、少しでもあなたの不安を和らげるきっかけになれば幸いです。

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